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彼女が前に進むのは

今度、長女がお師匠さんのお手伝いをすることに決まりました。
お手伝いの内容は、生徒さんの着付けや踊りの補佐です。
着物を着てお手伝いするので、今の関心ごとは着付けです…(できるかな〜?)。

高校生から始めた踊りは、学校の部活から今年の3月まで細く長く続けてきました。
お稽古で身についた事は、本人は「そんなに大したことじゃないよ。」とは言っていますが、私から見ればお稽古着の浴衣の着付けを自分でできるようになったり、姿勢が良くなった事など、踊り以外にも良いことがたくさんです。

高校在学中は、学祭や学校関連のイベントで舞を披露してくれていたのですが、大学生になって再開した頃には多くのイベントが中止してしまい、人前で踊ることは無くなってしまったのです。

大学ではまた別の伝統芸能をサークルで始めたので、そちらでは毎年発表があり、さまざまな困難がありながらも、顧問の先生とお師匠さん方の見守る中、終わりまで披露することができました。


とってもスローペースな長女は、踊りに興味を持ったのは10歳の頃でした。

いわゆるヒップポップや、バレエではなく、身体表現が求められるジャンルを「やりたい」と言ったので、中学生になって吹奏楽にのめり込むようになるまでしばらく続けていました。


私は学生時代に「教育学概論」という授業の中で「モチベーションが一番大切」と何度も先生が話していたことが耳から離れませんでした。

教師にはなれませんでしたが、ピアノを教えたり、子育てしている時に、ふと生徒さんや娘たちの行いに「この子のモチベーションとは?」と、何回も考えさせられる場面がありました。


長女はなんでもスローなので、ダンスをしていると他の人に知られてしまった時に、ちょっと揶揄われてしまった事があって、「やっぱりふさわしくないのかな…?」なんて、母親の私が落ち込んだ時もありました。

でも、娘が「やりたい」と言って取り組んでいるのだから、ふさわしいとかそうじゃないとかはいずれ選択する時が来たときに改めて考えればいいんだ、だから続けさせよう、と。
そう決めました。


それから何年か経って、高校生になった長女は、より自分に向いていると思った踊りを選んだのでした。


もちろん、踊りは趣味の範囲なので、今決まっている所に来年度に入社したら、またしばらく踊りから離れるのかもしれないです。


これからも彼女の進む場所を、後ろから見守っていきたいのです。


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