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自分の中の刃。

「は!?そんなことお客さんに言えるんですか?本気ですか!?」

その瞬間、全身の細胞という細胞がわなわなと震えているのを感じました。決して大きな声は出していないし、ビデオ会議なので緊張感のある空気を発したとも思えませんが、それでもそのいろんな人の顔が並ぶビデオ会議の画面に字幕ガイドをつけたとしたら、
(シーーーーーン。。。)
と表記されたことでしょう。

また、やってしまった……。

こんなことがある度に、ひとしきり後悔します。
会議は、わたしが業務を請け負っているシステム会社のもので、わたしは外部の人間です。だから会社の方針に口を出す筋合いではないし、聞かれたことにだけ答えておとなしくしていようと、いつも思っているのです。

なのに、なのに、
こういう時に痛感します。自分の中にとても鋭い「刃」があると。
へらへらふわふわとクラゲのように流れていたいと思っているのに
気がつくと誰かの喉元に切っ先をつきつけているのです。

***

「あの会議の後、システムの対応方針変わりましたよ~。すがこさんのあの言葉で、本気になったみたいです。」

同じ会議に出ていた人からこっそりメッセージが来たのは翌日のこと。

少しは甲斐があったのかな、と安堵すると同時になんとなく今までもそんなことが多かったことを思い出しました。
仕事でも、個人でも。

そして、気づいたのです。
めーーーっちゃイヤだけど、たぶん、これも自分の「才能」のひとつなんだと。
イザというときに、とつぜんサムライになれる才能(笑)
ほんまにイヤ。マジでイヤ。自分の中にいる全女子が悲鳴を上げて嫌がっています。

でも、この能力を使って、たくさんの流れやヒトを変えてきた気がします。
たぶん一度も自分だけのために使ったことはありません。
これからも、きっとあと何回かはこれを使うんだろうな。
願わくばそれができるだけ多くのひとにとっての良きことでありますように。


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