Vol.2 食品の栄養表示ってどうやって決めているの?

 食べ物を買うときに表示されているエネルギーやたんぱく質の表示。

 どうやって決めているのか疑問に思ったことってありませんか?


 管理栄養士は、献立を作成する際に、「食品成分表」というものを使います。これは、世の中にあるありとあらゆる食品の標準となる成分値が書かれているものです。

 食べ物は、産地や調理方法によって栄養素が異なります。

 例えば「ほうれんそう」を例にすると、採れた時期によって含まれている成分が異なり、”冷凍” ”生” ”ゆで” でも成分は異なってきます。それらがどう変化するのかを示してくれるのがこの「食品成分表」です。

 ほうれんそうの項目を見てみると、以下の10個に分類されています。

・葉 通年平均 生

・葉 夏採り 生

・葉 冬採り 生

・葉 通年平均 ゆで

・葉 夏採り ゆで

・葉 冬採り ゆで

・葉 通年平均 油いため

・葉 冷凍

・葉 ゆで

・葉 冷凍 油いため


 ほうれんそうだけでこんなにいっぱいあります。笑

 もちろん時と場合によって含まれている栄養素の値は多少前後しますが、これらの値があることで、管理栄養士は献立を立てる際に参考にすることができます。全世界のすべての食材を分析していたらキリがありません。笑

 2020年度版の食品成分表はこちらからも見ることができます。↓


 また、食品を直接分析している場合もあります。例えば、糖質オフの麺とか、減塩味噌汁とか、鉄分強化の食品とか。最近は食品成分表に冷凍野菜の値も掲載するなどと時代にあわせる努力はしていますが、やっぱりないものあります。そんな場合は食品メーカー自らが商品を分析し、分析した値を表示していることもあります。

  さらに詳しく書くとまだまだキリがないのですが、とりあえずこのぐらいにします!質問等あればコメントで教えてください!