〜現役看護師が教える〜【国家試験合格に向けて必要な4つのこと!】

こんにちは。@若造です。看護師をしています。
現在は4年目看護師として急性期病院の病棟で勤務しています。

今日は看護師国家試験を実際に受けた私が、合格に向けて必要だと感じた4つのことについてお話しします。

1.看護師国家試験は落とす試験ではない!

私が看護師国家試験を受けたのは2018年の2月(第107回看護師国家試験)です。その年の試験合格率は91.0%でした。

看護師国家試験は例年9割近くの受験者が合格しています。これはつまり、看護師国家試験は超優秀で才能溢れる人材のみに絞り込むような過酷な試験ではないということです。

看護師国家試験はよく「年々難しくなっている」とか「今年が一番難しい」などと言われます。
私が学生の頃も学生間の間でそのような噂が流れました。

しかし、私は国家試験の勉強をするにあたって過去数年の国家試験問題を解きましたが難易度はほとんど変わりませんでした。そして2018年、実際に試験を解いた感想としても"明らかに難しくなっている"とは思いませんでした。

確かに、1〜2問程度聞いたことのない病名の問題や医師の試験のような画像所見に関する問題が出題された記憶がありますが...

これらの問題が解けなかったとしても看護師国家試験には落ちません。

2.問題集はたくさん買わない!

では、どのように勉強すれば良いのか。それはみんなと同じ勉強資料を使うだけでOKです。周りの人が使っていないような難しい参考書や問題集を買って取り組む必要はありません。

過去に試験を受けた先輩や同じ試験を受ける友人と同じように勉強しましょう。
時々、焦って色んな本に手を出す人がいますが焦らなくても大丈夫です。

私はレビューブックとQBを使って勉強していました。ほとんどの方がそうだと思います。今後試験を受ける予定の方から「問題集は何を使ったらいいですか?!」「何からやったらいいですか?!」など質問されることがありますが、私のおすすめはとにかくQBを繰り返し解くことです。もちろんQBにも載っていない問題もあるでしょうから、数年分の過去問を繰り返し解きました。過去問を解くときは時間を測って解くと、より本番の状況に近づくので問題を解くペースの練習にもなります!
また、模試の解き直しも行うとなお良いですね!

本番までに自分の苦手分野(よく間違えてしまう問題)を分析し、苦手分野に力を入れて勉強することで勉強効率もあがりました!

試験に向けて勉強する看護学生にありがちなのはレビューブックに一生懸命付箋を貼っていく勉強法です。学生時代はほとんどの人がこの勉強法をやっていましたし、私もやっていました。本に付箋を貼ることで本がどんどんどんどん分厚くなっていって勉強した感が出るんですよね。友人同士でレビューブックの分厚さを張り合うこともありました(笑)

しかし、今考えるとこの勉強法はあまり効率的ではなかったなと思います。私は始めQBに一才手をつけずにレビューブックのみで模試を受けたりしていましたが、周りの友達に比べて全然点数が上がらなかったのでQBメインに切り替えました。付箋に書いて貼るだけではもちろん覚えられないですし、覚えることは沢山あるのにいちいち付箋に書いているとかなり時間がかかってしまいます。
なので、この勉強法をメインに時間をかけるのはあまりオススメしません。

ですが、分厚くなったレビューブックを持ち歩くことでモチベーションは上がりました。「勉強している」という安心感にも繋がりました。QBよりも小さいのでパッと調べられるのはメリットですね。試験当日はみんなお守りのように抱えて会場入りしたことを覚えています。お守り程度に付箋を貼ることはいいですが、あまり時間をかけないようにしましょう。

長く書きましたがオススメの勉強方法をまとめるとこんな感じです。

・QB、過去問、模試の解き直しを中心に行う。
・色んな参考書や問題集は買わない!
・自分の苦手分野を知ろう!
・レビューブックに付箋を貼る勉強法に時間をかけない。(息抜き程度でやろう。)

3.過去問をとにかく解きまくる!

看護師国家試験の仕組みは
・必修問題50問(1問1点)
・一般問題130問(1問1点)
・状況設定問題60問(1つの状況設定につき3問)
とされています。

必修問題では80%以上の正答率が必須です。つまり、一般問題や状況設定問題で高得点が取れていたとしても必修問題で80%以下の正答率になってしまうと不合格となってしまいます。

必修問題を落とさないためにも行うことが先程も書きましたが過去問を解くこと、模試の解き直しを行うことです。

必修問題の出題内容は例年大きく変わりません。過去数年の試験問題を解いていると、全く同じ問題が繰り返し出題されていることもあると気付きました。

つまり過去問や模試の必修問題を満点が取れるまで繰り返し解くようにしていれば、本番で過去問と同じ問題や似たような問題と遭遇する可能性が高いということです!

この方法で私は必修問題44点/45点中で合格しています。(※問題作成ミスにて5問削除になり45点満点でした。)

実際に過去問で出ていた問題や似たような問題が何問か出題されていました。

過去問を解きまくって間違えた箇所をしらみ潰しに勉強することがオススメですね!

4.メンタルを保つことが合格への鍵!

私が国家試験の勉強期間を経て、国家試験に無事合格するまでに最も重要だと感じたのが『気持ちやモチベーションのコントロール』です。

私は4年制の大学に通っており、国家試験を意識し始めたのは4年生の春でした。レビューブックとQBを学校から購入し、始めはレビューブックをなんとなく開いてペンで線を引く程度でした。

夏休み前に受けた模試で結果が悪くそこから徐々に力を入れて勉強するようになりました。

私が国試勉強期間に感じていたことは『本番までがとにかく長い』ということです。その分勉強時間が得られて良いじゃん!とも思いますが、翌年の2月までモチベーションを保つことが結構辛かったです。

4年になり看護研究はあるものの実習はほとんどなく、授業もない。何も予定のない膨大な時間を毎日毎日過ごします。周りの友人は遊びにも行かず朝から晩まで学校に缶詰で夜は寝る間も惜しんで勉強していました。

そんな様子を見るとより焦る。勉強はしたくないけど不安で遊びにも行けない。とりあえず勉強はしてみるが成績は上がらない。勉強資料はQBとレビューブック、それから過去問と限られていて、QBは3周程度しましたが同じ問題集を繰り返し解くだけの勉強法はとにかく不安でした。だんだん焦ってきて他の参考書を買った方がいいかも?!とも思いましたがQBが完璧に解けるようになったら他の参考書を買おうと言い聞かせて。


落ちたらどうしよう。内定はもらっているのに。親は?落ちたらなんて言う?落ちたら、落ちたら、落ちたら.....そんなことを1日中考えて過ごしました。そんな生活が1年以上続きます。

気持ちが落ちていくのは私だけではなく周りも同様で、辛さから泣き出す子もいました。1人が泣き出すと気持ちが伝播してまた他の子が泣き出したりして。誰もが不安でした。

そんな不安な中で勉強を続けますが、合格への道はずっと遠いような気がして、今の勉強法が正解なのかも分からず勉強に身が入りませんでした。

しかし、さすがにこれではマズイと気づき、メンタルの立て直しとモチベーションの向上に向けて自分に合ったやり方を探しました。

まず、友人と勉強することをやめました。友人と一緒にいるとついつい遊んでしまいますし、私自身影響されやすい性格なので友人の成績を見て自分と比較し悲観的になったり、友人が落ち込んでいるときは自分も不安になってしまい落ち込んでいました。

私の学校ではほとんどの人が友人同士で集まって勉強していたので、1人で勉強していると凄く心配されましたが他の誰かに合わせるのではなく、自分に合ったやり方を見つけましょう。

私の場合、1人で勉強するようになって色々な情報がシャットダウンされることによって気持ちが落ち着きました。周囲の勉強の進み具合も、成績も自分とは違う友達の勉強方法も今年の国試は難しいらしいと言った出所の分からない噂も全て気にならなくなりました。

情報に惑わされることなく、自分を信じてやるしかないんだ。と思うようになり、集中力が上がりました。

そして、勉強にメリハリをつけることも大切です。朝から晩までずっと勉強漬けで夜も寝ないで勉強しているという人もいましたが、私にはできませんでした。やってみても集中力が続きません。

そこで考えた自分なりの勉強法は短期集中型(息抜き多め)です。(笑)

短い時間でもとにかく集中できる時間を確保しました。集中して勉強するときは携帯を隠し、集中力が途切れない環境を作りました。短時間だからこそ集中して勉強しないと身にならないというプレッシャーが勉強を効率化させてくれました。

今まで寝ることや遊びに行くことも我慢して勉強時間を作っていましたが、短期集中型にしてから眠くなったらすぐ勉強をやめて布団に入りましたし(笑)息抜きにカラオケに行ったりもしていました(笑)

でもみんなが勉強しているときに自分の好きなことを妥協せず思いっきりやると、沢山遊んだし勉強するかと好きなものを我慢していたときより勉強に意欲的になれました。

この方法を続けると模試の成績は一気に伸びました。自分にご褒美を与えつつ勉強していたのでストレスなく翌年2月まで長く継続することができました。

今後看護師国家試験を受けるみなさんも合格に向けて一番大切なことは自分に合ったやり方を見つけることです。
無理に自分を追い込む必要はありません。どんな方法でも身につけばOKなんです!だからあえて周りに合わせなくてもいいと思います。

これから試験まではまだまだ長いので本番までモチベーションが続くように自分の気持ちをコントロールしましょうね!息抜きがとってもとっても大事ですよ!

皆様にとって良い結果となりますように。応援しています!!

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