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読書感想文 『乱紋』
お市の三姉妹の末っ子、お江の話。
・・・ではあるが、お江自身はほぼ喋らない。本人の独白も書かれていない。
内容はお江の侍女である『おちか』の目線で進んでいく。
美貌も立ち回りも姉2人と比べて特別容姿が美しいわけでもなく、また気立ての良い性格でもなく、人と話すときでも基本的にボーッと座っているだけ、ときおりニコリを笑顔を浮かべるだけ。
政治争いに巻き込まれてもどこ吹く風といった具合。
そんなお江に対して侍女のおちかはハラハラドキドキ、モヤモヤとした気持ちを読者の代わりに代弁してくれる存在だ。
永井路子の小説はいくつか読んでいるが、やはりこの方の本は読みやすい。
時代小説、歴史小説初心者にはとっつきやすいと思う。
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