見出し画像

女子大学生にいきなり指ハートされた

 先日、女子大生と話していたらいきなり指ハートされた。

 いやー、ビックリしましたね。


 まあ、その女子大生はコンビニの店員さんでしたけど。
一発ネタです。


 なんで指ハートされたのかって言うと、僕がレジで会計をしてもらっていたら、突然レジのお姉さんが指ハートした。えっ?なんで?、と、一瞬意味が分からなかったが、0.2秒くらい観察しなおしたところ、僕とは違う方向に視線が向いていて、0.8秒くらいかけて振り向いたら、視線の方向にあったコンビニの出入り口に大学生風の人物がおり、どうやらコンビニのレジのバイトをしていた女子大生は、入店してきたその知人であろう人物に向けて指ハートであいさつをしたのだということを理解するのに、また0.5秒くらい要した。


 ここで41歳無職男性としては、どのような対応をすべきか考えることになった。
 気の短い人なら、「仕事中に客よりも友人を優先して、突然業務を中断すべきではない」と怒ることもあるだろう。

 恨みがましい人は、そのような態度をネットでさらしたり、本社にクレームをいれたりすることもできるだろう。

 しかし、同時にスペースコブラに憧れていたような世代のおじさんとしては「給料安いんだろ」とおおらかに許す気持ちもある。


 僕もコンビニバイトしたことくらいあるのだが、一番の理想状態は客がいないことだったので。
 客がいようが居まいが、忙しかろうが客が何を買おうが、時給は変わらんので。

 そういうわけで、若いコンビニバイトの店員のお嬢さんにとって、僕のようなおじさんの理想的なふるまいは「無」に徹することです。「無」のおっさんが目の前に立っていても、女の子にとって「無」なので、店に入ってきた友人に今風の挨拶をすることの方が重要なのであろう。


 しかし、いくら無職中年男性でも、コンビニのレジの人に対しては「レジの作業」という慣れたルーチンの作業をする振る舞いを無意識に求めてしまっていたようで、それ以外の「指ハート」という想定外の動作をされると、一瞬、驚いてしまった。まだまだ僕は無の境地に至るには修行が足りないようだ。


サポートのおかげで、これからも執筆活動などができます