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ヌルゲーマーGの「暇つぶしファミコン雑記」

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幼少期より闘病中の筆者、ゲーム無くして半世紀も生き残ることはできなかった。中でも少年時代に、生命を救ってくれたと言っても過言ではないのがファミコンである。今でも少しづつソフトを集…
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2023年8月の記事一覧

その㉕『ワイルドガンマン』

『ワイルドガンマン』は1984年に任天堂より発売された、光線銃対応ソフトである。同じく光線銃対応の『ダックハント』『ホーガンズアレイ』も同年発売であり、筆者は3本とも店頭に揃ってから買い求めた。最初はそれぞれのゲーム内容をよく知らなかったこともあり、おもちゃ屋のおじさんは『ホーガンズアレイ』を勧めてきた。しかし内容が「訓練用の的を撃つ」ことだと知った筆者(当時、小学生)はこう言った。「本物の人間が撃ちたい」。しばらく場が凍りついたのちに勧められたのが、本作だった。 小学生の

その㉔『ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』

本作は1987年にバンダイから発売されたRPGである。なんとあの名作『ウィザードリィ』と同じ日の発売だがなんとも微妙なデキで、ある意味すばらしい。 とにかくヒントが少ないゲームなので、ネット無き時代にクリアしている筆者は、おそらく攻略本を見たのであろう(覚えていない)。レベルアップとアイテムによりパワーアップしてゆくが、あれ、せっかく取ったのに今までの武器のほうが強いぞ!? ……順番がおかしいのである。さらに、せっかく水木先生が原作のゲームなのにマンガでおなじみの妖怪が少な

その㉓『アイスクライマー』

『アイスクライマー』は1985年に任天堂より発売された、縦スクロールアクションゲームである。ファミコン初期の作品であり、二人同時プレイもできる。プレイキャラの「ポポ」と「ナナ」は現在ニンテンドースイッチの『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でも活躍中なので、そちらで知られた方も多いのではないだろうか。ファミコン版はけっこう難しいですね。 プレイヤーはハンマー片手に、氷に閉ざされた山を登っていく。登山する理由を聞かれて「そこに山があるからだ」と答える有名な話があるが、

その㉒『魔界村』

『魔界村』は1986年にカプコンより発売された、超有名アクションゲームである。「超有名」だけど「名作」と素直に書けないのは、原作となるアーケード版でもただでさえ高かった難易度が最凶になっているから。これは移植を担当した某マイクロニクス社の仕業であるが、筆者が小学生のとき誕生日プレゼントをねだる第一声が「お父さん、『魔界村』買って~!」だった友人N君がいまでも気の毒でならない。ご愁傷さまでした。 筆者は後年、ネタとして本作を購入。続編をさらにリメイクした『超魔界村R』(ゲーム

その㉑『いっき』

『いっき』は1985年にサン電子より発売されたアクションゲームである。農民の「権べ」と「田吾」が悪代官を倒すために一揆を起こすというもので、二人同時プレイも楽しい。イラストレーターのみうらじゅん氏がこのゲームをもとに「クソゲー」という呼称を発明されたため、つまらないゲームだと思われがちであるがサクサクプレイできる良作と思う。事実、80万本売り上げているのだ。 最大二人の農民一揆で覆されてしまう統治とはどんなもんなんじゃい、と思わざるを得ない。案外、1970年代に挫折した学生