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ヌルゲーマーGの「暇つぶしファミコン雑記」

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幼少期より闘病中の筆者、ゲーム無くして半世紀も生き残ることはできなかった。中でも少年時代に、生命を救ってくれたと言っても過言ではないのがファミコンである。今でも少しづつソフトを集… もっと読む
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その㉙ゲーム断ち記念・番外編    「ゲーム&ウォッチ ファイア」

先日、ゲーム断ちをした。近々ファミコンも処分するが、ゲームは筆者の育ての親。お世話になった感謝を込めて、自分のゲームライフの原点をふり返る番外編とする。 四十数年前、登場したての「インベーダー」などにもハマっていた幼き筆者。だがゲームを買ってもらい「自分だけのもの」にしたのは、「ゲーム&ウォッチ ファイア」が初めてであった。これがまあ、ツッコミどころのあるゲームなのである。 設定は単純。まず場面。火災が発生したビルと、少し離れたところにある救急車……スリリングですね。次に

その㉘『ドラゴンクエストIII』

『ドラゴンクエストIII』は1988年にエニックス(現在のスクウェア・エニックス)より発売されたRPGである。色々なハードでリメイクもされまくったが、近いうちに新しいHD-2Dリメイク版が発売されるはずでもあった。ところが発表から2年経ってもあまり音沙汰がなく……筆者はスイッチで遊べる別のバージョン(スマホ版のベタ移植)をダウンロード購入してしまった。どうゆうことやねん、スクウェア・エニックス!!……ピコピコ(遊んでいる)……やっぱり面白いな……。 それはそうと最初に発売さ

その㉗『覇邪の封印』

『覇邪の封印』は1987年にアスキーより発売されたRPGである。筆者は過去にクリアしているのだが、この前 YouTubeで他の方の実況を目にして「オレよくこんなのクリアしたなあ」と思った。かなりクセのあるゲームなのだ。 普通のRPG(ドラクエ)などは自分の周囲が見渡せる。だから「あ、北のほうに町があるな」などと判断して移動するのだが、本作は違う。自分の周囲ひとマスしか見えないのだ。じゃあどうすんの? と思われるだろうが、代わりに紙のマップが同梱されているという……。筆者は雑

その㉖『スーパーマリオブラザーズ』

『スーパーマリオブラザーズ』は1985年に任天堂から発売された、横スクロールアクションゲームである。マリオのジャンプ力が『ドンキーコング』と違う!というのが、筆者の第一印象であった。ご多分に漏れず夢中になり、ワープ土管を使えば、何とかクリアできるようになったのを覚えている。 マリオ(と弟のルイージも一応)はクッパ大王にさらわれた、キノコ王国のピーチ姫を助けにむかう。おい待て。キノコ王国の王がキノコなら、姫(王女)もキノコでは。ピーチ姫はキノコの化身なのだろうか。マリオはスー

その㉕『ワイルドガンマン』

『ワイルドガンマン』は1984年に任天堂より発売された、光線銃対応ソフトである。同じく光線銃対応の『ダックハント』『ホーガンズアレイ』も同年発売であり、筆者は3本とも店頭に揃ってから買い求めた。最初はそれぞれのゲーム内容をよく知らなかったこともあり、おもちゃ屋のおじさんは『ホーガンズアレイ』を勧めてきた。しかし内容が「訓練用の的を撃つ」ことだと知った筆者(当時、小学生)はこう言った。「本物の人間が撃ちたい」。しばらく場が凍りついたのちに勧められたのが、本作だった。 小学生の

その㉔『ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』

本作は1987年にバンダイから発売されたRPGである。なんとあの名作『ウィザードリィ』と同じ日の発売だがなんとも微妙なデキで、ある意味すばらしい。 とにかくヒントが少ないゲームなので、ネット無き時代にクリアしている筆者は、おそらく攻略本を見たのであろう(覚えていない)。レベルアップとアイテムによりパワーアップしてゆくが、あれ、せっかく取ったのに今までの武器のほうが強いぞ!? ……順番がおかしいのである。さらに、せっかく水木先生が原作のゲームなのにマンガでおなじみの妖怪が少な

その㉓『アイスクライマー』

『アイスクライマー』は1985年に任天堂より発売された、縦スクロールアクションゲームである。ファミコン初期の作品であり、二人同時プレイもできる。プレイキャラの「ポポ」と「ナナ」は現在ニンテンドースイッチの『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でも活躍中なので、そちらで知られた方も多いのではないだろうか。ファミコン版はけっこう難しいですね。 プレイヤーはハンマー片手に、氷に閉ざされた山を登っていく。登山する理由を聞かれて「そこに山があるからだ」と答える有名な話があるが、

その㉒『魔界村』

『魔界村』は1986年にカプコンより発売された、超有名アクションゲームである。「超有名」だけど「名作」と素直に書けないのは、原作となるアーケード版でもただでさえ高かった難易度が最凶になっているから。これは移植を担当した某マイクロニクス社の仕業であるが、筆者が小学生のとき誕生日プレゼントをねだる第一声が「お父さん、『魔界村』買って~!」だった友人N君がいまでも気の毒でならない。ご愁傷さまでした。 筆者は後年、ネタとして本作を購入。続編をさらにリメイクした『超魔界村R』(ゲーム

その㉑『いっき』

『いっき』は1985年にサン電子より発売されたアクションゲームである。農民の「権べ」と「田吾」が悪代官を倒すために一揆を起こすというもので、二人同時プレイも楽しい。イラストレーターのみうらじゅん氏がこのゲームをもとに「クソゲー」という呼称を発明されたため、つまらないゲームだと思われがちであるがサクサクプレイできる良作と思う。事実、80万本売り上げているのだ。 最大二人の農民一揆で覆されてしまう統治とはどんなもんなんじゃい、と思わざるを得ない。案外、1970年代に挫折した学生

その⑳『レッキングクルー』

本作はマリオが解体屋となって、ビルの壁を破壊するアクションパズルゲームである。最終的に何を目指しているのかサッパリわからない主人公だが、まあ大目にみよう(キリがないから)。 本作は最初、アーケードゲームで発売されていたのを知っている。たしか2プレイヤーはルイージで、二人プレイで争うゲームであった。ファミコン版はルイージの代わりにブラッキーという、コンピュータが操るキャラクターが登場している。マリオが解体するビルは呪われているのか、ブラッキーだけでなくスパナの化け物「スパナゴ

その⑲『水戸黄門』

『水戸黄門』はサンソフトから発売されたアクションアドベンチャーゲームである。タイトル画面で黄門様一行が長ゼリフで「ひかえおろう!」としゃべる(なんと音声合成である)のが新しく、それだけで購入したといっても過言ではない。 考えてみれば「先の副将軍」と名乗っている時点で現役でも元将軍でもなんでもなく、印籠なんぞテキトーにこしらえたパチモノかもしれないのだが、なぜか悪役には効き目バツグンなのが滑稽である。せんだみつおさんが扮するキャラクターも操作可能だったと思うが、ドラマのほうで

その⑱『ドクターマリオ』

このソフトは医者のマリオが投げ落としてくるカプセルを回転させ、ウィルスを退治する落ちものパズルである。むかし配管工だったのにキノコ王国を救うため奔走し、傍らでテニスやボクシングの審判を務めたかと思えばいつの間にか医師免許を取得しているという……どう考えても節操のないヒーローが主人公である。いや、主人公はカプセルかもしれない。なにしろプレイヤーたちは、相変わらず節操なくカプセルを投げ入れてくるマリオに振り回され、そのカプセルを回転させまくるからだ。いま思えばこの診療・処方は合法

その⑰『ポートピア連続殺人事件』

『ポートピア連続殺人事件』は『ドラゴンクエスト』で有名な堀井雄二氏が、シナリオを担当されたアドベンチャーゲームである。往時のプレイヤーたちなら誰でも犯人を覚えている、有名な作品だ。筆者もご多分に漏れず、小学生のときにプレイした。最終盤まで進めることができたのだが、ある理由からクリアできなかった。その災難について書こうと思う。 この程度ならネタバレにならないと思うので書くが、この作品では終盤にダンジョンに突入することになる。筆者はここまで何とか進めることができた。ただこのゲー

その⑯『ザナック』

本作はファミコンディスクシステムで発売された、たいへん秀逸な縦スクロールシューティングゲームである。秀逸なのに容量が少ないというから、輪をかけて驚きだ。ふつうディスクシステムのソフトはディスク両面を使用するのだが、このソフトは片面に収められているのである。 そして、内容も面白い。サブウェポンの種類が8つもあるとか、AI搭載とか色々と目新しく、ヌルゲーマーの筆者も夢中になるほどだった。 コンティニューをくり返したのだと思う。とうとうラスボスだ。だが、何回やり直しても撃破でき