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今日できたことが明日できるとは限らない

今日は療育の話です。

先日仕事でとても嬉しい出来事がありました。

それは、1日に2回も「僕と遊べて楽しかった!」と笑顔で言われたのです。

僕は今、毎日発達障害児で未就学児の子どもと一緒に遊びの中に学びの要素を取り入れて接しています。子どもは週に何回か通ってきて、遊びといってもいろんな教具を使ってそこからソーシャルスキルトレーニングなどを学んでいます。発達障害児における大きな特徴の一つとして「相手とコミュニケーション取るのが苦手」というのがあります。身体的距離であっても心的距離であってもどちらも取ることが苦手で状況把握などがしにくいのです。

そんな彼らと毎日接していると、自分の子どもの成長と同じくらい日々の変化に喜ぶことが多いのです。「先週までほとんど話したことなかったのに話せるようになってる」とか「順番を守って遊べるようになってる」とか「こちらと目が合うようになった」とか「お母さんとバイバイできるようになった(母子別室でマンツーマンで接している。お母様は子どもの様子を扉越しに見られる。)」とか、こういった変化を見ると、こちらもそんな姿がとても嬉しいのです。

そこで、今まで目も合わせられず自閉的傾向があるお子さん2人に上記のように言われたのです!

嬉しくて涙が出そうになりました。

で、ここからが本題なのですが、彼らとでもそれ以外の子ども、ひいては大人にまでも言えることがあるなと感じたのです。

「今日できることが明日できるとは限らない」。

例えば、彼らであれば前回挨拶ができたからといって今回挨拶ができるとは限らないのです。

娘であれば今日おねしょしなかったからもうオムツは卒業だ!とは限らないのです。(我が家ここも大変でした…)

子どもって発達に遅れがあろうとなかろうと、「できていたことができなくなる」というのは当たり前のことです。もちろん、それがあっても反復練習などして定着するようになってきます。娘は食べ物は昔は好き嫌いがなかったですが、今は逆に少し好き嫌いが出てきています。僕はそれは「健全なこと」として捉えていて、いずれまた食べられるようになるってわかっているので心配していません。

大人になると「できる(た)」というのがプレッシャーになることもあります。

たとえ、できたことがあっても「また失敗することもある」という軽い気持ちで生きていくことも大切かなと思うのです。

子どもからの学びは本当に多いです。


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