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行動と出会いで変わる!応援ナースという働き方

「今の環境で看護師を続け、楽しく生活していけますか?」
この問いを自分に向けた時、私の答えは「NO!」でした。
看護師としての自分を見つめなおした時、「何か環境を変えたい」と期間限定で働く応援ナースに興味を持ち、転職しました。そこで人生をとことん楽しむナース達に出会い、強く影響を受けました。今まで考えていた働き方を根本から考え直すきっかけとなったのです。これから私の人生を変えた応援ナースの魅力をお伝えしていきます。


1 海外生活の夢を持ち、応援ナースに


応援ナースを考えたきっかけは学生指導や委員会活動と忙しく働いていた看護師6年目。
「違う環境で成長したい。長期間海外に行きたい。」と想いが膨んでいました。
海外渡航を目標にしていた私は、「高収入・期間限定・赴任費用や住居もありすぐ働ける、応援ナース」というワードがとても魅力的に見えたのです。すぐに飛びついてしまいました。


2.応援ナースのお金事情


応援ナースは大手人材派遣会社が提供している雇用制度です。看護師不足の都市圏や沖縄・離島などの地方病院・施設が赴任先となり、雇用期間は3ヶ月~6ヶ月。条件が合えば期間延長もあります。応援ナースはボーナスがない代わりに毎月の給料は高めで、実際に都市圏の応援ナースでは総支給が45~50万(夜勤手当込)でした。家賃全額補助や光熱費まで補助してくれる所もあり、手取り収入分ほぼ手元に残りました。さらに、赴任時の引っ越し代の支給もあり、引っ越し先は家電付き。身軽に移動することができるのです。

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3.旅気分で仕事ができ、休日は観光で充実!

この働き方の醍醐味は赴任先での観光ができるところにあります。私は北海道・京都・兵庫の病院で最短で4ヶ月、長くて1年半働きました。地元の職員は優しく迎え入れてくださり、業務のこと以外にも地元のおすすめスポットや食べ物などについて教えてもらいました。

兵庫県明石市の病院で働いたときは、玉子焼と呼ばれる明石の名物明石焼きを専門店食べることができ、休日のたびに食べ歩きを楽しんでいました。また、明石市は瀬戸内海に面していて眺めも良いので、海沿いを車で運転することも楽しみの一つとなっていました。さらに京都では、神社で御朱印帳集めをするなど、行く先々の土地で観光を満喫していたものです。旅行好きのナースにはおすすめの働き方です。


4.人手不足だから仕事は大変?


働く前は「看護師不足の病院というからにはどんな酷い環境なのだろう?」と思っていました。田舎で人口が少なく働くナースがいないことや、7対1の体制を維持する為など様々な現状があります。しかし、応援ナースを受け入れることに慣れているため、スムーズに業務開始できるよう誰がみても分かる業務内容表や業務分担がしっかりされ体制が整っており、とても働きやすかったです。応援ナースは即戦力が求められます。自分の看護やコミュニケーション能力を知る良い機会となりました。もちろん未経験の科も経験でき、スキルアップも可能です。どんな病院も人手不足という悩みを抱えていますが、ひたむきに患者さんに寄り添っている素敵なナースがそこにいました。看護の本質を思い出させてくれました。


5.素敵な看護師仲間との出会い


赴任先には私以外にも応援ナースがいました。応援ナースで全国を転々と移動して働いている方、半年応援ナースで働き資金が貯まったら海外で半年過ごす世界中を旅しているナース。スノーボードが大好きで北海道に移住した方など応援ナースを選択している理由は様々。みんな目的をしっかり持って働き、自分のやりたいことに挑戦し楽しんで看護師ライフを送っていました。こんな働き方もアリなんだ!と思えたのは色んな応援ナースと出会えたことです。他の応援ナース達とよく一緒に出かけ、楽しい時間を共にしました。離れていても今でも連絡を取り合う仲です。

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6.仲間に背中を押してもらい叶えた夢と新しい夢


私は最終的に海外ボランティアへ行くことを決意したものの、英語も流暢に話せず躊躇していました。そんな時、世界を旅している応援ナースから一言。「行けばなんとかなる。やりたい事やった方がいい!」と背中を押してもらい、フィンランドへ1年間滞在しました。そこではたくさんの友人が出来、帰国後も再び応援ナースとして働き、また数ヶ月間フィンランドへ滞在をするという生活を2回繰り返すくらいフィンランドの魅力にひたっています。

フィンランドではハーブや植物オイルなど自然のものを使ったケアをしている老人ホームで働く機会がありました。薬に頼らないケアは、生活の中でも身近なのですぐに行え、興味を持ちました。今後は地域でホリスティックケアを提供できるナースになりたいと新たな目標をみつけ、現在は訪問看護ステーションで働き学んでいます。
 

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7.こんな方は応援ナースにオススメ!


・好きな土地に住んでリフレッシュしながら働きたい方
・短期間で高収入を得て今後挑戦したいことへの資金を貯めたい方
・色々な所で働いて模索したい方

自分の目標・目的のために期間限定で応援ナースになるという働き方は選択肢の一つです。


まとめ


応援ナースは即戦力が求められるので臨床経験3年以上の経験を必要としているところが多いです。正規雇用ではないので不安定と思われますが、限られた期間で看護をしながら、今までになかったチャンスが巡ってくる働き方ではないでしょうか。行ってみたい土地があったら、ぜひ応援ナースとして働けないか調べてみてください。働き方や価値観が変わるきっかけになるでしょう。


~この記事を書いたのは~

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鎌倉 啓子
 1985年生まれ。北海道出身。ナース14年目。京都の総合病院の外科で主に癌患者と深く関わる。一般病棟での緩和ケアを経験。その後ホスピス病棟で働き、看取る側として人間性を高めたいと思い2014年から1年間フィンランドでボランティアへ参加。アントロポゾフィー看護と出会い感銘を受ける。帰国後、リハビリ特化型ディサービスで所長として立ち上げに参加。地域連携の魅力を感じ、2019年に訪問看護の道へ。

ブログ「原付バイクで街駆け巡りナース」で訪問看護奮闘の日々をリアルに発信中。


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