新人看護師必見! 辞めたいと思ったとき実践したい4つのコト
新卒で看護師として働きはじめて、半年。白衣の天使というイメージとは違い、夜勤のある不規則な生活、スタッフが不足し多忙な勤務、ストレスフルな人間関係。抱いていた看護の理想と現実のギャップに、心が折れかけてはいませんか?
この記事では、心を病んだ新人時代を過ごした私 が、職場や自分と向き合う ために実践したことを紹介します。
1.相手の立場に立ってイメージする
私が初めて所属した病棟は、急変が多く残業ばかりの内科病棟。あまりの忙しさに、教育係のベテランナースさんに分からないところを質問しても「調べてまとめてきて」との返答ばかり。
そのため、新人の私は、毎日調べてまとめることだけで精一杯。寝不足が続き、看護技術を練習する間もなく、仕事の効率は全く上がりません。
さらに業務が終わった後には、反省文を書いて一日の業務が振り返るという指導が待っています。ただでさえ仕事の遅い私は、日勤者でひとり消灯近くまで病棟に残ることもしばしば。感情的に怒られることも多々あり、いつしか先輩たちに負の感情を抱いてしまうようになっていました。
しかし、教育係のナースさんに提出していた調べ物や反省文が返ってきた時、赤字で役立つメモがたくさん書かれており、プライベートの時間を削って目を通してくれたことがすぐに分かりました。 そんなとき「もし自分が教育係の立場だったら、ここまでできるだろうか」と思い、心がふと軽くなったのです。
この忙しさの中で多くの業務を抱えながら十分な教育ができるのか、成長の遅い後輩にイライラせずにいられるのか、自分に置き換えて考えるとなかなか難しいことだと感じました。時間をつくってくれている先輩に素直に感謝の気持ちを持つことができるようになりました。
「自分が相手の状況だったら」という視点でイメージすることは、相手の気持ちを理解することにつながり、人間関係においてのストレス緩和に役立ちます。
2.心のセーフティネットとなってくれる人に話を聴いてもらう
真面目で責任感が強い人ほど、できないことに目が向きがちですが、最初はうまくいかなくて当たり前です。新人のときは、できない自分に罪悪感を抱いてしまうこともあるかもしれません。
私は、自分はだめだという気持ちを、同期に話すことで心が軽くなっていました。同期も似たような経験や思いを抱えていたことが分かり、気持ちを受け止めてくれる存在が、大きな支えとなっていたのです。
信頼できる同僚、友人、家族など、気持ちを受け止めてくれる人がいることを知っているだけで、安心して仕事に取り組むことができるようになります。
3.嬉しかった患者さんの言葉を思い出す
ミスが続き、自分は看護師に向いていないと思い悩んだことがありました。そんな時、担当していた患者さんから「君は看護師が天職だ」と言ってもらい、この一言は私に大きな自信をくれました。
患者さんに看護師として認められ信頼されることは、大きな喜びであり心の支えとなることに気づきました。それから、患者さんに言われて嬉しかった言葉や出来事は書き残す ようにしています。
患者さんに認めてもらえたのなら、あなたはすてきな看護師さんなのです。患者さんにもらった嬉しい言葉たちは、ぜひ大切にしてください。
4.後悔しない選択をする
辞める、辞めないは自分で決めることです。しかし、起きている問題を人や環境のせいにし、相手や周りが変わることだけを期待してしまうと、どちらを選んでも人のせいにしたり、後悔したりするかもしれません。
まずは、自分で解決できないか考え、行動してみましょう。「できることからチャレンジしている自分」を認めてあげることができれば、自己肯定感は高まり、ストレス軽減に役立ちます。
自分で決めたことに対して起きることには引き受ける覚悟をもち、できるだけ後悔の少ない選択を考えていきましょう。
まとめ
皆さんは、大変な臨床実習や国家試験を乗り越えてきた看護師です。きっと辛抱強い人が多いはず。
辞めたいと思った時は、体や心を壊す前に、自分自身を大切にし、自分としっかり向き合ってあげてください。心身共に疲れきってしまうと、辞めることや転職に対する気力まで奪われます。その前に、実践できることからはじめていきましょう。
紹介したことの中に、皆さんの心が少しでもラクになるヒントがあれば幸いです。
~この記事を書いたのは~
【凛(Rin)】
福岡在住。20代は総合病院に勤務。30代になり派遣看護師として医療や介護の場で働きながら、通信大学でカウンセリングや心理学について学ぶ。現在は小児看護にも携わっている。
人間関係や職場環境に悩み続けた経験を活かして「不安・悩みを抱える看護師さんの心を少しでも軽くできたら」そんな想いで発信中。
ナースライフバランスでは、 SNSを活用したオンラインサロン、各種イベント、情報など通して 看護師としてのいろんな働き方やプライベートを充実させるための情報や活動を通して1人でも多くの看護師が「自分らしさを」大切に、 自由で面白いナースライフを過ごせる世の中を目指します。