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さようなら、ただ、それだけ。ーHYBRID PHONON 2566⁺ー

もはや、この日が来ることを意識せず、淡々と日々を過ごし。
それでも、この日を意識の片隅では心待ちにしていた。
むしろ、終わらないで、このまま楽しみな気持ちだけで過ごすことはできないか。
なんていう、二律背反性を抱えながら、この日を迎える。

どう感じようと、絶対に行こうと決めていたにも関わらず、体が絶不調。
傍目に見てもあまりよろしくないことを悟られ、1日目の夜公演に間に合うように職場を出るつもりが、早くも帰宅してよし、との命令が。
ちょっと体力を温存したかったこともあり、遠慮なく午前中で家に一旦帰り、ぐっすり。

少し回復したので、無理のないようギリギリに会場へ向かい、後方でじっくり見ようと決め込み、久方ぶりのスタンディングへ。多分スタンディングに行ったのは、“世界的三文芝居”の序章くらいだったような気がする。
こうして、集まれること、改めてよかったと思う。正しいタイムラインかはわからないけど。

今日の会場はZepp Haneda。
これまた初めての会場。ちょっとずつライブハウスに慣れてきた。
1日目は2400番台だったので、割り切って後方の段差のある方へ構える。

4/30 DAY1のセットリストは以下。

1.BIIIG EYE
2.おやすみDOG
3.時間等曲率漏斗館へようこそ
4.BEACON
5.ロケット
6.CODE-COSTARICA
7.ビストロン
8.崇めよ我はTVなり
9.1778-1985
10.LANDING
11.FGG
12.賢者のプロペラ-1
13.白く巨大で
14.гипноза
15. Monster A Go Go
16.消えるTOPIA
17.Another Day
ーーーーーー
18.TIMELINEの終わり
19.QUIT

冒頭から何とテンションの上がること。
スタンディングはこうでなくちゃ、と言わんばかりに、思いっきり振り上げる。【時間等曲率漏斗館へようこそ】においては、この日、かつてないいい出来なのでは?と思うくらい、疾走感に溢れていて。
【1778-1985】【Monster A Go Go】に漂うディストピア感、みたいなものがより胸に刺さって。それでいて、【賢者のプロペラ-1】【白く巨大で】の荘厳さは何と言葉で表して良いのか。

晴れやかな気持ちで、【Another Day】を迎える。このライブ通して、この晴れやかなラストに胸のすく思いだ。

アンコールのラストについては、後段で触れるとして。

さて、今日も今日とて、DAY2昼公演のセットリスト。リアル参戦はここまで。今回は100番以内というとてもいい番号を引き当て、セット全体を見たい、ということと、体調も相まって2階の座席の中央へ。素晴らしい見晴らし。

1.Alarm
2.パラ・ユニフス
3.гипноза
4.ロケット
5.CODE-COSTARICA
6.TIMELINEの終わり
7.ビストロン
8.崇めよ我はTVなり
9.Zombi
10.LANDING
11.Wi-SiWi
12.Lotus
13.白く巨大で
14.時間等曲率漏斗館へようこそ
15. Monster A Go Go
16.BEACON
17.Another Day
ーーーーーー
18.HUMAN-LE
19.QUIT

改めてホール公演の続きで、2階から眺めてみると、素晴らしい。
照明もそうだが、2対のパネルに映し出されるビジュアルも、何というか美しい。もうそれは美しい。

そして、現地参戦は叶わなかったが、DAY2夜公演のセットリスト。

1.DUSToidよ歩行は快適か?
2.おやすみDOG
3.偉大なる頭脳
4.BEACON
5.ロケット
6.TIMELINEの終わり
7.時間等曲率漏斗館へようこそ
8.1778-1985
9.Zombi
10.LANDING
11.賢者のプロペラ-1
12.HUMAN-LE
13.暗黒πドゥアイ
14.白く巨大で
15. Monster A Go Go
16.Lotus
17. Another Day
ーーーーーー
18.パレード
19.QUIT

流石の3公演目、師匠はお疲れじゃないのかしら、と思った自分を恥じた。というかむしろ、とてつもなく元気。
縦横無尽に奏でるギター。両会人も(若返ったと形容されていたが)コミカルかつ軽やか、そしてダイナミック。

さて、公演が終わってその余韻に浸る最中、(多分他にも感じている人がいるということは散見されたのだが)なんだろう、一抹の不安みたいなものが自分の中を這いずり回っている。

多分原因は、アンコール2曲目、【QUIT】なんだろう。

ライブにも毎回終わりがあるように、我々にも絶対に避けられないことがある。ヒト科として。いや、それは避けられないが、そういうことではないのだが。

その不可避の何か、に駆り立てられたのだ。
かつてのライブでは、中央にテスラコイルが鎮座し、全ての人が去ってもなお、彼(と形容してみるが)だけが演奏を続けていて、それに非常に衝撃を受けた。

アウトロのこの淡々とした何かに迫られている感じが、きっとそうなんだろう。

でもきっと、その避けられない何かすら、超越したものが、多分あって。

たまにこういう現実と対峙し、それはそれとし、このタイムラインをよりよく生き抜き、豊かなものであったと言える、そんな日を迎えたいと今は思う。

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