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新型コロナワクチン予防接種についての説明書(ファイザー社製)


新型コロナウイルスワクチン接種について


本ワクチンの接種は国と地方自治体による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種事業の一環として行われます。そのため、本ワクチンの接種は公費対象となり、希望者は無料で接種可能です。なお、本ワクチンは 16 歳以上の方が対象です。


ワクチンの効果と投与方法

現在(2021年3月現在)、接種するワクチンはファイザー社製のワクチンです。新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。
ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約 95%と報告されています。)


販売名 :コミナティⓇ筋注
効能・効果 :SARS-CoV-2 による感染症の予防
接種回数・間隔: 2回(通常、3週間の間隔) ※筋肉内に接種
接種対象 :16 歳以上(16 歳未満の人に対する有効性・安全性はまだ明らかになっていません。)
接種量 :1回 0.3 mL を合計2回

注意事項
 1 回目の接種後、通常、3 週間の間隔で 2 回目の接種を受けてください。(接種後 3 週間を超えた場合は、できるだけ速やかに 2 回目の接種を受けてください。)
 1 回目に本ワクチンを接種した場合は、2 回目も必ず同じワクチン接種を受けてください。
 本ワクチンの接種で十分な免疫ができるのは、2回目の接種を受けてから7日程度経って以降とされています。現時点では感染予防効果は明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります。


予防接種を受けることができない人


下記にあてはまる方は本ワクチンを接種できません。該当すると思われる場合、必ず接種前の診察時に医師へ伝えてください。
 明らかに発熱している人(※1)
 重い急性疾患にかかっている人
 本ワクチンの成分に対し重度の過敏症(※2)の既往歴のある人
 上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある人
(※1)明らかな発熱とは通常 37.5℃以上を指します。ただし、37.5℃を下回る場合も平時の体温を鑑みて発熱と判断される場合はこの限りではありません。
(※2)アナフィラキシーや、全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下等、アナフィラキシーを疑わせる複数の症状。


予防接種を受けるに当たり注意が必要な人


下記にあてはまる方は本ワクチンの接種について、注意が必要です。該当すると思われる場合は、必ず接種前の診察時に医師へ伝えてください。
 抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害のある人
 過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる人
 心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある人
 過去に予防接種を受けて、接種後 2 日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた人
 過去にけいれんを起こしたことがある人
 本ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある人

妊娠中、又は妊娠している可能性がある人、授乳されている人は、接種前の診察時に必ず医師へ伝えてください。
本剤には、これまでのワクチンでは使用されたことのない添加剤が含まれています。過去に、薬剤で過敏症やアレルギーを起こしたことのある人は、接種前の診察時に必ず医師へ伝えてください。


接種を受けた後の注意点


 本ワクチンの接種を受けた後、15 分以上(過去にアナフィラキシーを含む重いアレルギー症状を起こしたことがある方や、気分が悪くなったり、失神等を起こしたりしたことがある方は 30 分以上)、接種を受けた施設でお待ちいただき、体調に異常を感じた場合には、速やかに医師へ連絡してください。(急に起こる副反応に対応できます。)
 注射した部分は清潔に保つようにし、接種当日の入浴は問題ありませんが、注射した部分はこすらないようにしてください。
 当日の激しい運動は控えてください。


副反応について


主な副反応は、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。なお、本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。


予防接種健康被害救済制度について


予防接種では健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、なくすことができないことから、救済制度が設けられています。
新型コロナワクチンの予防接種によって健康被害が生じた場合にも、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。申請に必要となる手続きなどについては、住民票がある市町村にご相談ください。

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今回接種する新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製のワクチン)の特徴


本剤はメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンであり、SARS-CoV-2 のスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の設計図となる mRNA を脂質の膜に包んだ製剤です。本剤接種により mRNA がヒトの細胞内に取り込まれると、この mRNA を基に細胞内でウイルスのスパイクタンパク質が産生され、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-CoV-2 による感染症の予防ができると考えられています。



本剤には、下記の成分が含まれています。

有効成分 :

トジナメラン(ヒトの細胞膜に結合する働きを持つスパイクタンパク質の全長体をコードする mRNA)


添加物 :

1.ALC-0315:[(4-ヒドロキシブチル)アザンジイル]ビス(ヘキサン-6,1-ジイル)ビス(2-ヘキシルデカン酸エステル)
2.ALC-0159:2-[(ポリエチレングリコール)-2000]-N,N-ジテトラデシルアセトアミド
3.DSPC:1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン
4.コレステロール
5.塩化カリウム
6.リン酸二水素カリウム
7.塩化ナトリウム
8.リン酸水素ナトリウム二水和物
9.精製白糖


医療従事者向けリーフレット(厚生労働省より)

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コミナティⓇ筋注の添付文書

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添付文書_page-0003

ああああ


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