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ゴードンの機能的健康パターンに基づくアセスメントの視点とポイント

1.健康知覚・健康管理

対象者が自分の健康をどのように認識し、日常生活の中でどのように健康管理を行っているのかについてアセスメントする。
⇒患者が認識している健康管理の方法と患者自身が努力している健康維持の方法、また自分の健康をどのように感じているか情報を得る。

2.栄養・代謝

栄養摂取という側面からアセスメントする。
⇒毎日の食生活について栄養と水分の摂取についての情報を収集する。参考として生理的なデータも得る。

3.排泄

排泄に関する生理的な側面に焦点を当て、健康状態から逸脱した状態からアセスメントする。
⇒排泄機能を持つ皮膚・腎臓・膀胱・腸からの排泄の規則性や量・質の変化についての情報を得る。触診により腹部の状態も観察する。

4.活動・運動

エネルギー消費を要求する身体活動に関して評価する。身体機能と運動機能、効果的な活動を行うための呼吸器系・循環器系をアセスメントする。
⇒運動や活動、余暇活動、レクリエーションを普段から生活の中で行っているか情報を得る。運動時の筋肉の痙攣の有無や呼吸・血圧の状態についてもデータを得る。

5.睡眠・休息

休息と睡眠で身体的・精神的な不調が出現していないかアセスメントする。
⇒24時間のなかでの睡眠のとり方、休息のとり方、寝付きの状態、覚醒の状態について情報を得る。

6.認知・知覚

感覚器・注意機能・覚醒水準・記憶・知識・意思決定・判断能力をアセスメントする。
⇒視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚の感じ方について、また言語・記憶・判断などについて情報を得る。

7.自己知覚・自己概念

対象者の自己知覚・自己概念に何らかの問題が生じていないかアセスメントする。
⇒気分はどのように感じられるか。その人の自己同一性や感情・ボディイメージなどを含めて情報を得る。

8.役割・関係

対象者が家族・社会・地域において担っている役割についてアセスメントする。
⇒家庭生活における役割や仕事上の役割についてたずね、本人の満足度と関連させて情報を得る。

9.セクシュアリティ・生殖

セクシュアリティと生殖についてアセスメントする。
⇒性に対する満足度・不満足感をたずねる。性に対する違和感など患者自身が性についてどのように感じているか情報を得る。

10.コーピング・ストレス耐性

どのようなストレスがどれだけ対象者の負荷になっているか、今後どのように変化していく可能性があるのかアセスメントする。
⇒ストレスを感じた場合には、どのような対処方法をとるか、またその場合に家族から支援があるのかなどの情報を得る。

11.価値・信念

対象者や家族の価値観・信念・信仰によって提供する医療処置や看護援助に関する選択判断基準が異なるためアセスメントする。
⇒意思決定をしなくてはならない場合に、優先する価値は何か、葛藤がある場合にはどのようにするかなどの情報を得る。

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