お金の話は野暮なことなのか?【ワタシと夫と膵がんと18】

年末で、年明けの確定申告に向けて書類を整理していた私。

医療費って確定申告すると帰ってくるとか、来ないとか。

所得税控除だけじゃなくて、住民税の控除もあるから申告しないとよ!とか。

治療ってお金掛かるな~と思いながら領収書を黙々と整理する。


今回夫が受けた治療

・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)
・CT、MRI、PET
・化学療法(ゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法 9回)
・手術(膵頭十二指腸切除術)
・術後化学療法(S1内服:2週内服+1週休薬 半年)

大まかにいうとこの5つ。

入院手術は一定の金額(所得によって違います)が上回ると「高額医療費」の適応になってそれ以上の医療費は請求されません。

と言っても食事代や室料は別途請求されますし、月がをまたぐと金額が足りなくて適応されない事もあります。

さらに「一医療機関」なら支払いの段階で適応されますが、複数の医療機関を受診の場合は「還付」の形なので一旦支払いが発生します。


さて、今回の治療でのキングオブハイコストは

化学療法(ゲムシタビン+ナブパクリタキセル)です。


患者さんの体表面積でdoseが変わるので一概には言えませんが

夫の場合1回分の化学療法(再診料・採血・点滴・処方)で

55000円前後でした。

はい、それを9回分です。


治療費に金の糸目は付けないのが世の常なのかもしれません

その点滴で癌が治るなら・・・

元気になれるなら・・・


けどね、こんな治療をしますよ。こんな薬剤ですよ。効果はあったりなかったりしますが、標準的治療で保険証の適応だから。と医師から説明受ける時に

看護師でも、事務でも、ソーシャルワーカーでも、誰でもいいから

実際「お値段このくらいかかりますよ」と一言あってもいいんじゃないのか?日本の医療!!苦笑


出しますよ。出せますよ。治療費。

いやむしろ夫が稼いだお金ですから。


化学療法が決まった時、実際いくらかかるのか自分でGoogle先生で調べた記憶があります。

「そうなんだ、それくらい掛かるんだ。9回やったら50万だな」と衝撃を受けたことは記憶に新しい。


よくCMで

「癌の告知を受けた時点で100万円給付!」

とかあるけど、アナガチ間違ってないかも。

生命保険や入院保険、放射線治療は適応されても

化学療法は適応外ってこと結構あるみたい。


二人に一人は癌になる時代

癌に大小や予後の違いはあれど、

大きな出費になるのは間違いない。

そろそろ車、買い換えたいな~なんて貯めてたお金たちを治療費に充てれたから良かった。

治療費支払えた。

新車なんてまたいつでも買えるさ

大事な人を救ってくれたお金に感謝。

お金の事を考えるのは大事な事と思う。


確定申告を迎えるこの時期、万が一のお金を見直す良い時間を持てました。


さて、夫は来週再診。

S1もあと1クール。

がんばれがんばれ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?