2年という月日【ワタシと夫と膵癌と29】

一月が過ぎ、二月に入り

節分を迎える頃

過ごした日々を改めて振り返る。

あれから2年

たった2年

やっと2年。

夫が膵癌と告知された日から2年。

2年前の節分は、まさか癌になるだなんて思いもよらず、ただただ運命を憎んだ。

去年の節分は、社会復帰したばかりの膵炎に肩を落とし、夫のいない食卓に虚しく恵方巻きがあった。

今年は、無事に家族揃って節分を健康に迎えられつつも

コロナの蔓延で、夫も私も濃厚接触者スレスレの毎日を送っていて

いつ自分が罹患するのではないかという精神的圧迫の中の生活。

けど、

当たり前に食事をし、会話をし、テレビを見て、笑い合える

幸せな節分だ。

来年も、再来年もその先も

そういられますように。

その前に、厄介な感染症にかからぬ様用心せねば。

我が家にも、皆さまにも

穏やかな春が訪れます様に。