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再開【ワタシと夫と膵がんと27】

「こんな日が来るとは、申し訳ないけど思っていなかった」

その人は言った。


その人は、夫の元同僚の医師。

クリニックにつ勤めながら、外勤として勤めていた病院で同僚だった医師が

我が家の近所まで来たついでに、寄ってくれたのだ。


夫は、2020年2月に膵がんが見付かり、胆管閉塞で症状があったため

しっかり挨拶もできずにその病院を退職になってしまった。

事務手続きだけ、体調をみて病院に行き

部長医師には挨拶できたが、他の医師とはスマホ内での挨拶止まりだった。


そんな中でも、夫と連絡を取り続け

化学療法の最中も

術後の辛い時期も

リハビリ期も

そして社会復帰した今も

夫を気遣い続けてくださった。


一年半以上の時を経て、再開し

再開できた喜びを一緒に共有してくれた。


膵がんは、そのくらい性質の悪い癌

元気な状態での再会なんて想像もできなかった

医療者なら当然の言葉だと思う。


5年後も

10年後も

お久しぶりです

と、挨拶して楽しく会話できると

信じてます。



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