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摂食障害とサポート②


前回は摂食障害と家族サポートについてお話をさせていただきました!

今日はその続きです!
家族サポートで困ったこと(母親談)

②いつ治るの?


身体的な病気は、薬を飲んだり、治療をすることで、すぐに治るイメージがありますよね(一般的には)

心の病気というものは、すぐに良くなる、また右肩上がりで良くなっていくというイメージを持っている方も多いかと思います。

摂食障害という病気は、私自身の感覚では、治療してからは、右肩上がりではなく、折れ線グラフでいうと上に行ったり急に下がったり、不安定なものでした。

もちろん、その振り幅は治療の初期段階が1番大きく、頻度も高い。
周りもその症状に困惑することも多く、母親によく困った顔をされました。
母親が姉に私の症状で困っている話を聞き、ますます摂食障害の症状の悪化、鬱の悪化が当時進み。「自分なんて価値のない人間だ」なんて思ったことがあります。

治療を始める時期.
医療用語では急性期における摂食障害の関わり方


というものは、とても難しく感じるかと思います。

ですが、治療を受け入れるということは、本人に太ることを受け入れる、痩せることで安心していたことを手放す、ということになるので、「不安」なのは当然ですが。

今まで、安心材料として痩せることを選択していたのですから、安心する依存先がなくなってしまうのです。

不安の先は、気分の不安定さ、逸脱した行動など別の症状に現れることがあります。

今まで痩せることに執着していたのを、他で代償する様に今までとは違う行動をとることがあるかもしれません。

ですが、全ては摂食障害の症状だということを、本人、また家族がしっかり認識することが大事です。

実は、私自身もそうでしたが、痩せることを手離すということは、最初は非常に苦しく、太るくらいなら死にたいと何度も考えました。

どうしてこういう考えになるのか、自分でもわからず、自分自身、自分の行動、思考が安定しないために不安に駆られることが多かったです。

ですが、父は常に私の思いや治療していく上で症状のひとつだから、仕方がない。出来ないことも沢山ある。でも摂食障害という病気が引き起こしているんだよ。

その言葉に安心し、何度も崩れそうになっては、父に相談し、落ち着かないとき、また痩せたくて死にたいとき、どうしようもなく自分じゃないような感覚で苦しいことは、


全て摂食障害の症状


であり、本来の私ではないこと、
病気であることを私が受け入れたのは、
父との対話で実感しました。

このような経験から、摂食障害の人は「安心」を求めているのだと思います。

安心する場所があると、摂食障害の人は治療する上での不安を解消できる可能性があります。

安心できる場所、人、趣味などは人それぞれですが、今後は誰もが安心して治療できる施設などができるといいなと思っています。

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