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看護師が書く 日本の医療危機 ⑥病床が減ったら、増える高齢者はどこに?第1話

シリーズで追っております、少子高齢化。
「病床が減ったら、増える高齢者はどこに?」と題して
ここからは新シリーズとして話していきたいと思います。

まずこれまで、
2020年以降、日本は人口が減るので、

画像1参照元:総務省
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc143210.html
必要な機能を残して
病院を統廃合して病床を減らそうという
施策が行われてきた話をしてきました。

画像2参照元:厚生労働省
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/tokushima/hyougikai/2018030209/2015042705/1-1shiryou.pdf

さらに人口が少なくなることに加えて、
高齢化率=65歳以上の人の割合は増えていきます。

画像3参照元:
https://note.com/nurse_career/n/n9a298cfa93f0?magazine_key=m0e225ca777c2

具体的に65歳以上の人が増える影響とは
実際にどういったことか?なのですが
以下の図は年齢層別にみた病院に受診する人達の数の推移です。

画像4参照元:内閣府
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/s1_2_3.html

グラフ全体は右肩下がりで、
「病気になって病院にかかる人」そのものは減っています。
これは
①そもそもの人口の減少
②医療技術が向上して病気になっても入院しないで済んでいる
③健康志向の高まりで、病気にならなくなっている
などの影響によるものと思われます。

……と、そうした人口減少などの影響で
病院にかかる人は確かに減っていますが、
私が最もこの図で示したかったのは、
グラフの赤線=「病院にかかるのは圧倒的に65歳以上の人たちが多い」
ということです。

そして、その「65歳以上」には70歳・80歳も含まれます。
以下の図は
65歳以上で、なんらかの症状があり、
日常生活に影響にある人=日常生活に支障を来している人
の数です。
70歳→80歳……当然、年齢を重ねれば重ねるほど
何らかの症状を訴える人が増え、
日常生活に支障を来たす人が増えていきます。

画像5参照元:内閣府
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/s1_2_3.html

ここで疑問が生まれてきます。
「本当に病院・病床が減っていいのか?」

ですので、
「必要な機能を残す」
ことが大切になります。
それを次回以降、このシリーズで話していきたいと思います。

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