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知っているようで知らない医療用語シリーズ ~医療圏をわかりやすく~

なんとなく…
聞いたことはあるけれど、深くは知らない医療の言葉
色々ありますよね。

今回は「医療圏」という言葉について取り上げたいと思います。

一応、厚労省の定義は
「病院の病床及び診療所の病床の整備を図るべき. 地域的単位」
って、言っていますが、カタい言い方ですよね。
でも、なんとなく、「地域」を指す言葉なのは分かったと思います(笑)
参考:厚労省PDF
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000058300.pdf

医療圏は結論から言うと3段階あって
①1次医療圏=○○市とか○○町 =市町村
②2次医療圏=↓

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③3次医療圏=○○県=都道府県単位

つまり、
県 と
市町村 の
その中間の広さが2次医療圏

…と思っていてください。
※実際には東京や北海道など人口・広さなどで医療圏は
厳密にはもう少し細分化されたりします。

しかしなぜ、そんな中間の区域=2次医療圏を作ったのか?
その背景の一つには、
救急車のたらい回し事件などがありました。
たらい回しを市町村の責任しようとしても
「いや、この街には病院が無いから!」と言われ、
たらい回しを県の責任にしても
「県の端から端まで行くには2~3時間かかる。
そんなの救急車で行く範囲じゃないでしょ!」
とか言われる。
じゃあ、
市町村よりは、もうちょっと区域を広く、
都道府県よりは、もうちょっと区域を狭く、

そうして分けた「2次医療圏」っていうのを作って、
この区域に入院できる病床が○○個あるから、
この区域で起こった問題はこの区域内で解決しよう!
という管理をしやすくしたもの。
それが「医療圏」の意味と思ってください。

で、この医療圏設定の効果はこんな風に表れています。↓
救急「受け入れNG」を6割減 東京ルールの成果
https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK0402I_U4A200C1000001/?channel=DF140920160921

御自身が住まわれるのが、どの区域に属するのか、
「○○県 二次医療圏 地図」
で検索するとだいたいの都道府県が出てきます。

お住いの地域が、お引越し先が、
どの医療圏で、自分が救急車を呼んだらどの病院に運ばれるのか
ちょっと調べておくだけで、安心できるかもしれません。

ナースセカンドキャリアラボでは
看護師+中小企業診断士の視点で
医療についても学びを深めます。

御興味ある方はこちら
ナースセカンドキャリアラボ

※厳密な医療圏の説明は厚生労働省HPにあります。
ナースセカンドキャリアラボでは理解を深めるため、
便宜上、簡素な説明をしていることをご承知おきください。

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