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デジタルぬりえ3 エアブラシだけで塗ってみました

デジタルぬりえ修行のその3です。前回はとにかく何ができるのか手あたりしだいに試してみたので、今回からはツールをしぼってひとつひとつ学んでいく方式の採用です。

今回のテーマはエアブラシ。このツールだけでどのくらいのことができるのか、いろいろ探っていこうと思います。

画面の設定は、前回はデフォルトのものを使ってみましたが、今回はA4にして解像度も350dpiに。どれだけの容量になっちゃうのか必要なのか、それも試してみようと思います。

まず線画の描写

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線の幅は二種類だけと決めて、丸ペン使用。黒のみの線描きです。

ずいぶん線を引くのには慣れてきました。


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拡大して細部の描写。描きなれているパターンなのですいすいいけます。

タブレットの表面がつるつるなので、ひっかりのないする~っとした線になります。線に個性を出そうと思ったら、ちがうツールを選ぶべきなのかもしれません。うん。次への課題です。


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線画はだいたいこのへんで終了。

印刷してこの絵を塗る方は、下のPDFファイルをご利用ください。


「エアブラシだけで色塗り」が今回のルール

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ぷしゅーっと深みどり。


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次にぷしゅーっと濃いめの青。

今回は色数も少なくして、エアブラシを使って何ができるかだけに集中していきたいと思います。色は深みどりと濃青。そして白のみでいきます。

白ヌキで明暗の調子をととのえる

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これは楽しい作業です。広めのブラシでふわっといれたり、ちいさな丸を浮かべたり。無限にやれる。楽しい。


細部に白で線描きをプラス​

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細かい模様を白で描きたして、画面に複雑さを加えていきます。いくらでも拡大できるのでいくらでも細かくやれます。


再度、色を加えます

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ほんのり濃くなりすぎないように、ブラシ濃度をひとケタにしてしゅわっ、しゅわっ。色は深みどりと青だけです。


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細部はこんな感じ。350dpiのおかげなのかA4サイズ設定だからか(たぶん両方)、拡大してもぜんぜんカクカクしません。こんなキレイな線は肉筆では無理ですね。


ほぼ完成。ちょっと付け足し

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ほぼ完成、かな~、、というところ。デジタルのせいなのだろうけど、なんだか自分で描いた気がしないのです。なにかがしっくりこない。どっかで見たことある絵のような気がする。

便利で誰でも使えるツールだからこその、個性を出すのがむつかしい、って部分はあるのかもなと感じました。手のクセというか揺らぎのようなものが出ない。うんうんこれはデジタル表現の命題な気がします。もしかしたら画質粗めのほうが好きかも知れない。ここらへんも好みにい辿りつくまでは試行錯誤ですね。


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ちょっと何かできないかなと思って、粗めのスプレー上にできるブラシを選んで、小さなつぶつぶ吹き付けてみました。ちょっと素材感というかテクスチャーみたいなの出したいあがきです。


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完成作。小さいつぶつぶは全体をみるとほぼわかりませんね。

でもまあ今回できることはやった、ということでここで終了。


録画ソフトBANDICAMもちょっと慣れてきました。Youtubeで制作の過程をごらんいただけます。


感想とまとめ

デジタル感、というのが私はあまり好きではないみたい、というのが今回の感想です。

デジタルで描くのは楽しいんですいろいろ使いこなせるようになるのも楽しいしワクワクする。でもできあがったものがなんだか、
「自分が作ったものじゃないみたい」

な感じを受けてしまう。

これ自分の作品かな。私だけが引ける線で私だけが描ける絵かな。

そこのちょっと気持ち悪さがあるのです。キレイなんだけどなーんかね、って感じ。

でもこの違和感は、つまりは私ということなので、これからもずっと感じ続ける違和感なのでしょう。

違和感を消すために納得いくよう試行錯誤をしていくのか、
これはこれと割り切ってツールとして使いこなせるようになるのか、

便利なことは間違いない。きっとデジタル描写は、若い人たちが育っていくにつれその割合を増していくのだろうし、いろいろな人とアートを共有するための、きっと有用な手段のひとつだ、ということで、

デジタル修行、継続するぞと決意しましてこの稿をおわります。

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