デジタルぬりえ4 レイヤーに分けて色を塗ってみる
今回は線とレイヤーがテーマ
タブレットでの塗り絵制作のプロセスを記録しています。4作品目は夜の月と不思議な植物たちがテーマ。前回の反省点をふまえて今回気を付けたいことは、
・線の抑揚や手触り感を出せないか工夫してみる
・レイヤーを使い分けるとどんなことができるか試してみる
これを留意点にして進めていきます。
画面の設定は、前回「こんなにキレイでなくてもいいや」と思ったのでA5サイズにして解像度は144dpi、だっけ、そのくらいにしました。容量がどのくらいになるのかも比較してみるつもりです。
線の種類をいろいろ試してみる
自分らしさをだすために線のゆらぎをどうにかして出せないもんかと、いろいろいろいろ試してみました。手あたり次第にツールを試してみて、「ん、これなら」と思えたのは筆ツールの墨でした。そして手ブレ補正なるものもある。補正をしなければブレるということだよねと、補正をすくなくしてみる。うんうん、ひょろひょろと気持ちよく気分ののった線になってる気がする。うん今回はこれでいこう。
墨ツールの粗めを選んでますね。
描きなれたテーマなので迷わずどんどん描き進められます。
線描きおわり。背景の部分でいろいろ遊びたいので、余白多めにしました。
レイヤーを分けて白ヌキ
ひとつめのレイヤーは線描き
ふたつめのレイヤーはエアブラシを使って全体を濃い紫で染めて
みっつめのレイヤーで白ヌキをすることにしました。
このやり方だと、白が強くなりすぎたときの調整が楽です。まあほぼやり直したりはしないんですけど、いつでもスタート地点に戻れると思うと気持ちがラク。エアブラシの濃度はうすーくうすーくして、3回くらいなぞると白くなるくらいの感じがやりやすいです。
全体の雰囲気も整ってきました。
白いまるで泡を表現したり、白線で模様をくわえたりして画面に複雑さを加えていきます。
下層にしたレイヤーに色塗り
前回の制作で感じた「なんかきもちわるい」の原因のひとつは、色が重なっていかないことでした(もうひとつは線にまったく抑揚がなくてつるんとしすぎていることで、これはすでにちょっと解消)。色を塗るとそれまでの色を覆いかくす感じで色が重なる。ベタに。それはエアブラシを使ってもそうで、なんかポスターカラーじゃないんだし、みたいな不満がありました。
レイヤー使うといいらしい、と聞きかじり(読みかじり)の知識で新規ラスターレイヤーぽち。レイヤーは上にしたり下にしたりできるぞ。見えるようにしたり隠したりもできる。うんうん。
で、紫色で全体を染めたレイヤーの下に新規のレイヤーを置いて色を塗ったら、お、紫の下にほんのり色づく感じになった!。おー!。
なんとなくこれなら納得いける。色どうしも重なって、微妙な色合いも出せているみたい。これなら好き。良かった。
完成「夜のお話シ」
ふんわりとした色合いと微妙な濃淡を出す方法が、ひとつわかった感じです。
印刷してこの塗り絵を塗る方は、下のPFDファイルをご利用ください。
(※白黒の線画です)。
動画もごらんいただけます。
描き終わってみて 反省
前回感じていた、デジタル描画へのちょっとした不快感。つるーんぬるーんとしてて手触り感がないことと、自分のひく線がどうにも好きになれないことへの違和感を、どうにかして改善できないもんかというのが今回のテーマでした。
快・不快というのは本能なので、そして私は「本能しか信じない(極論)」が座右の銘なので、そこらへんを追求していくのが個性というもんだとそこは信じて疑わないのでブレはないんですが、どんなもんかな、でした。
まだまだ「つるんと感」はいなめないので、テクスチャーなるものもあるようだし、質感追及はこれからもテーマかなと思います。
線に関しては、いまのところのベストを見つけられた気がしています。筆ツールは細ーくするとペンと変わらないように見えるけれど、抑揚という点ではこっちに軍配のよう。かすれとかも出したい。追及は継続。つぎは手ブレ補正を小さくしてペンを使ってみよう。
制作後にここにやったことや反省点や次への課題を綴ることは、最初はめんどくさいな~でしたけど、テクニックを効率よく習得するには良い方法になっているようです。わすれない。これが大事。
そして一番の反省点は、レイヤーが保存されていなかったこと。画面はキャプチャしながら描き進めたので画像は残っているけれど、データがない、ない、どこにも。そういえば「保存」のところがグレーになってて、ぽち、ができなかった。✖で終了したけどあれがいけなかったみたい。1層目の線画のレイヤーと、エアブラシで紫に染めた2層目しか残ってませんでした。とほほほ。
途中でちょこちょこ保存しなければならないのか、レイヤーが多いと保存してくれないのか、ネットで調べても今のところ原因と解決法にはたどりついてません。こま切れで描いて何度も終了・再開しながら描いた前回は大丈夫だったので、ん~、次への宿題です。
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