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デジタルぬりえ1 はじめての線画

タブレットでお絵描きって?

ということで2021年の初頭。2度めの緊急事態宣言の該当地域に在住のフリーランスのわたしは、再度こま切れの自宅待機となりました。

今回は10日間。さて何しよう。ちょうどパソコンの調子がわるい。いつなんどきフリーズしても慌てなくていいようにサブ機の購入を検討していました。それならば!、と以前から考えていた、

「タブレットでお絵描き」を少しはわかっておきたい

を、ここらで実践してみようか、と思い立ったのが3日前の深夜でした。

さっそくネットであらかた調べて、ヨドバシに朝イチで出かけて、コレとコレとコレください。でタブレットとキーボードとタッチペン購入。

ソフトは Clip Studio Paint をインストール。ついでに制作過程を動画にできるらしい BANDICAM もインストール。

これで思っていることはできるはず。ソフトの使い方を読むのは面倒なので、とりあえずカンに頼ってやってみて、困ったら調べる方式でいくことにしました。


まずは線をひいてみる

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サブスクになる前のイラストレーターとフォトショップは稚拙ながらも使っていたことがあるので、なんとなく雰囲気でペンを選択。

慣れない。慣れないけどタブレットの表面はつるつるなので、するっとひっかかりなく線がひけます。ちょっとおっかなびっくり。


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さあなにを描くかな、となると、ふだん描いているものしか描けないものです。こういうのならば無限に描けます。最初なのであまり完成度とかは気にせずとにかく画面をうめよう。


拡大と縮小をくりかえして

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拡大と縮小をおぼえました。大きくして細部に手を入れたり、縮小して全体のバランスを見たり。
拡大して描けるのはすーごく楽。

線はまだ定まりません。描くたびに違う線になってしまう。でも今回は試作と割り切って、統一感がなくても良しとして進めます。


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拡大。描いたり消したりがあたりまえですがすごくラク。太陽の表情は、いつものペン画のときは絵の出来具合をきめるいちばん重要な部分で、なかなか思うような表情を描けず「失敗~」ってなることも多いのですが、これは気が済むまで試行錯誤できます。
それは良い点でもあるのですが、結果なかなか進まない。こだわりすぎるとずーっと同じところを書き直してしまう。
絵には勢いも大事なので、あまり一部分にこだわりすぎないように、などなど思いつつ筆を進めます。


細部は拡大して描画

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ここで、ペンの太さを変える、っていうのをできるようになりました。
ペンの種類もえらべます。いろいろあるけどリアルでも慣れているGペン丸ペンを比較。結局リアルでよく使う丸ペンがしっくりくる気がするので、今回は丸ペンのみでいくことに決めました。


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全体像はこんなで、3分の1強おわり、というかんじ。線のムラや細部に気になるところはあるけれども、気にしていたらたぶん永遠に描きあがらない!とあきらめて次のワクへ。


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どんどこ進みます。


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細部もどんどこ。ここらへんで少しなれてきて、ちょっと楽しくなってきました。ですが、

一日のうちに
・何を買うかのネットしらべ
・ヨドバシにおかいもの
・初期設定とソフトのダウンロード

をした後でのはじめてのデジタル描画。数時間前からとっくに悲鳴をあげていたお目めが限界になり、この日はおしまいにしました。


トラブル発生、ペンが反応しなくなりました。

寝て起きて、また描きはじめたところ、ん?、ん?。最初に数本の線をひいたあと、うんともすんともペンが反応してくれなくなりました。

この機種ではよくあるトラブルのようで、ネットでいろいろ見てやれそうなことは試してみたけれど、ダメみたいで、でも昨日買ったばかりだしヨドバシの人も「初期不良ならば14日間は返品交換可能」って言ってた!。で開店時間を待ってヨドバシカメラに再度GO。

タブレットも持参でレジに行ったら
「反応してませんね」と即おとりかえ。

お絵かきする気まんまんなのに続きが描けなかった前日の夜はすーごく長い夜になったので、機械はいつか壊れるもんだとスペアのタッチペンも購入しました。こちらは純正でなく半額くらいの対応機種に。ペン先のスペアも購入。お金かかるけどちょっと金銭感覚マヒしてるかんじ。まあ投資。しょうがなしと言いきかせつつ帰宅。

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うん。めでたく続きが描けました。純正ペン対応機種ペンでの描きごごちは、断然純正ペンの圧勝でした。こーんなにちがうものなのねです。対応機種ペンは電池を抜いて、またトラブルがあったとき用に引き出しへ。

そしてここらへんで気が付いたのは、
「どうやら筆圧はいらない」ということ。
いままで鉛筆やペンの先をぎゅーっと押し当て、ぐっと握り込んでいたあの感覚はどうやら必要ないようです。
しいて言うなら、マウスとかタッチパッドをする~っと動かすあの感じに近い。あたりまえですが紙に刻むように描くというよりはやはり、機械に指示しているのだなあとちょっと実感。


初テジ絵(線画)完成

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そんなこんなでペンが反応してくれるヨロコビにまかせ、するすると完成。
もうやり直しませんし引き返しません。

処女作にはその後のすべての可能性がつまっている、と聞いたことがあります。生徒さんたちの絵をずっと見てきてこれはほぼ確信していて、だから多少ヘンでもこれはこれ、試行錯誤したこともふくめて、きっと後から振り返ることになる大事な1作目になるんだろうなとおもいます。

こちらのPDFファイルから印刷できます。


初めてのデジ絵を描いてみて

ここからは感想など。

最初はおっかなびっくりで、何ができるのかどうすれば正解かわからず手探りでした。今回やったことをまとめてみると、

・丸ペンだけで描く
・消しゴムを使う
・太さの調整をする

の3つのことだけをやった、ということになります。

そして描いてみた実感は「やはり画材のひとつだな」。
便利なのはすごく便利。でもコレを使ったからといってこれまでと全然ちがうものを描けるわけではなくて、できあがったものはいつも描いているものとかわらない自分の絵。ということがわかった、という感じです。

拡大して描けることはすごく便利だし、いくらでもやり直しができるのもすごい。ただ、やり直しが無限に可能なことは今までと違う判断がひとつ必要になってくるな、と思わせる何かを感じました。

そしてすーごく楽しかった。とくに2日めのペンを取りかえたあとの「描ける!」ってヨロコビはとてもワクワクしました。描き終わるのが残念なくらいに。

新しいことをするのは脳が喜ぶ行為なんだそうです。脳みそがワーイって言ってるのをひさしぶりに感じています。

さて次はこの絵に色をつけてみる予定。聞きかじり(ネット読みかじり)の知識では、レイヤーにわける、ということをするんだそうです。そしてBANDICAMを使うと動画が簡単につくれるらしい。♪でっきるっかなでっきるっかなさてさてはは~ん、です。


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