見出し画像

【ネタバレ有】クイーンズギャンビットをみたよ


Netflixで独占配信中のクイーンズギャンビットを見終わりました。

一週間くらい前に。

Netflixって映像作品が溢れすぎてて何を見たらいいか分からなくなりませんか?一応、過去の視聴履歴から自分に合う作品をオススメしてくれる機能はあるのですが、それにしたって多すぎ。

「Netflix オススメ」でGoogle検索をして映画好きの方のブログを覗いたりするのも手間ですし結構ストレスなんですよね……

しかもオススメ20選!って多すぎるんじゃ!と思ってしまう。3選くらいにしてくれ。

絶対に外れないから!と自信を持てる作品だけを教えてほしい。自信もってよ自分の選球眼に。広く浅く誰にでもヒットするところを狙いに行こうとするな。


そんなわけで私がお勧めするNetflixドラマ3選は

「ストレンジャー・シングス」

「ペーパーハウス」

「イカゲーム」

無難王。みんなが見ているドラマは間違いないから!実際にみて面白かったから!でもペーパーハウスもイカゲームも唐突にスケベなシーンが挿入されるので親と見るのはやめよう。特にイカゲームは誰も得しないラブシーンなので一人で見ていても気分が悪くなってしまうぞ。

ドラマで他人と一緒に見ると気まずいシーンがあることってマイナス要素しかないように思えるけど実際のところどうなんだろう?一緒に見て盛り上がるご家庭もあるのかな?最高だね。


さて、「クイーンズギャンビット」ですが面白かったです。

孤児のベスがチェスの才能に目覚め、世界の頂点を目指していくストーリー。里親との親子関係、恋愛、チェスを通じての成長を描いていきます。

あらすじに孤児とか薬物依存とか激重ワードがたくさんあったので見るのしんどいかなーとも思っていたのですが、そんなことは全くなかったですね。ここで社会問題とかを深堀りされてしまうと完全に無理だった。


このドラマの良い点ですが、

とにかくとにかく主人公のベス・ハーモンが魅力的。それに尽きる。彼女の母親が無理心中を図ったが彼女だけ生き残ってしまい孤児院に行くことになるという重い幼少時代を過ごすことになるんですが、チェスに出会ってからの彼女はとにかくポジティブで前向きなんです。

画像2

孤児院の教員の目を盗んでチェスの練習をしたり、お金がないからチェス雑誌を万引きしたり、大会出場のための費用をかつての師に立て替えてもらうために手紙を書いたり。目的のためには手段を選ばない行動力に気持ち良さを感じる。少年漫画の主人公が持つべき素質ですね。

あらすじの中で、『男性中心のチェス界の中で』才能を開花させていくという不穏な文言があるのですが、この作品では主人公が女性だからと理由で差別されたり、不利益を被ったりする描写はほぼ無いです。むしろチェスを通じて繋がっていく男性たちは彼女を侮ったり、嘲ったりせずあくまで一人のチェスプレイヤーとして紳士的に関わっていくんですよ。ここもストレスフリーで本当に良かった。登場人物みんないい男。敵として描かれるソ連のチェスプレイヤーもみんないい男。先述した通り、孤児、性別、冷戦など社会派のドラマにしようと思えばいくらでもできそうな題材ですが、この作品では敢えてそのような表現は控えていたように思います。あくまでもベス自身の心の成長に焦点を当てているんです。

あと単純にベスの顔がよすぎる。一挙一動が本当に華麗。一番好きなベスはチェス対局で自分を手番が終わった後、相手を見詰めるところです。あの挑発的で自信に満ちつつ、チェスを楽しんでいる表情がいいんですよねー!ベスは間違いなくチェスの天才ではあるんですが、調子に乗っている時は音楽をかけてお酒を飲んで踊ってみたり、ハメを外して夜遊びしてみたりと超普通の女の子でもあるんですよね。そのGAPがかわいくて完全にファンになってしまいました。ベスしか勝たん。(チェス的な意味でも)

適切な表現かは分からないですが、もしクイーンズギャンビットが日本で映像化されるのなら平手友梨奈さんがベス役を演じてほしい。演じてくれー。2話あたりからずっと平手ちゃんっぽいなーと思っていました。

あと俳優さんには基本的に詳しくは無いのですがハリーポッターシリーズでダドリー・ダーズリーを演じていたハリー・メリングさん(ややこしいな)がとてもいい演技していました。ベスの友人役を演じているのですが、彼女に好意ももっていて、しかし高嶺の華すぎるし彼女も独特の価値観を持っているからどのように距離感を保てばよいか分からない……そんな不安定さを繊細に表現していました。スゴイ。

そんなこんなでベスが成長していきながらチェスで男達をバッタバッタをなぎ倒していくクイーンズギャンビットですがメインのテーマは「ベスが孤独をいかに克服していくか」だと思います。

家族がいないという孤独、チェスの絶対的な才能による強者としての孤独、それを一つ一つ彼女なりの答えを見つけながら、時には打ちのめされながら、時には酒や薬で誤った孤独の埋め方をしながら成長していく彼女の人生を追っていくストーリーなんです。

特に最終話のソ連No.1チェスプレイヤーとの対局は凄い。今までのベスの人生の全ての経験、人と関わりがチェスのラストバトルで結実する展開はまさに王道。何度も鳥肌が立ってしまうほどの演出でした。この最終話を楽しむためにもぜひ見てほしいな。

途中はつまらくもないけど飛び抜けて面白いわけでも……という評価でしたが最終話が最高すぎたのでまとめてみました。全7話なのでNetflix加入している方はぜひぜひ。

以上!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?