えんぴつを咀嚼し候。

私は筆圧が低いので、手帳には濃い鉛筆を使う
久々に持った鉛筆は軽く、木の匂い

書きあぐねていると、いつの間にか
唇で鉛筆を挟んでいた

懐かしい感覚が思い出された
鉛筆をかんでた幼いころのこと

記憶は曖昧だが口元の感覚だけが
明瞭に思い出される

めしめしと木をへこませる歯の触覚
ただただそれがよかった

今は噛めそうにない
今は鉛筆でしか書けない言葉を感じて
確りと咀嚼し候

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