日記:刹那、そして魔王
シャニマスSETSUNA BEATのDAY2を配信で見た!
現地だと楽曲でテンションが上がってしまうこともあり、またステージが遠かったりもするので出演者の方々の表情とかそういう細部にはどうしても目が届かなかったりする。配信だと落ち着いて見られたり、Twitterで実況を追いかけながら見たりすることもできる。両者に良い部分がある。
本日のトップバッターはノクチル。ノクチルはユニットの曲が4曲なので、自然とセットリストも同じになる。ただ、DAY1は曲間にMCが2回入っていたのだけれど、DAY2では1曲目のあとにMCを挟んだあとは、2曲目から4曲目まで連続だった。すげえ……。配信で見ていたので落ち着いて聴くことができたのだけれど、CDの音源とは異なる細部に技巧を感じる部分があって度肝を抜かれていた。(これは個人の感想だけれど)CDではキャラクターが歌っていると言う部分に重点を置いた安定性が志向されているような気がするのに対して、ライブでは多少キャラクターの声を逸脱しても迫力を重視したパフォーマンスが見られることがある気がする。自分はそういうライブにおいて力の入る部分が好きだ。足繁くライブに通う人はこういう部分を求めているのかもしれない。そして自分もその領域に足を浸からせつつある。はじめてこういったライブに足を運んだのは去年のシャニマス2ndが最初なのだけれど、それから(シャニマスに限るとはいえ)ここまでハマってしまうとは思わなかった。
あとやっぱり「今しかない瞬間を」の自撮りカメラ演出は天才ですね……。出演者の方々が歌いながら目線を合わせて満面の笑みを浮かべるところとか、それだけで心がどうにかなってしまいそうになる。
2番手は放課後クライマックスガールズ。ちょうどユニットの順番がDAY1と反転した形になる。流れ出したイントロは「よりみちサンセット」。しかし昨日とは変わって白石さんがいない状態でのステージとなる。それがかえって、過ぎゆく時間を惜しむ楽曲の切なさと合わさってより心に突き刺さる感覚があった。続いて「拝啓タイムカプセル」という最強のコンボ。DAY1で涙腺をボコボコにされていたのでなんとか致命傷で済んだものの、そうでなければ危なかった。MCで白石さんにたくさん触れられていてまた泣きそうになる。
その後、「太陽キッス」で最高にテンションが上がったあと、MCで河野さんが「夏といえば……?」と呼びかける。放クラの楽曲はパワフルなものが多いが、その中でも夏のイメージを持つ楽曲は2曲に絞られる。そしてそのうちの「太陽キッス」(歌詞をよく見たら別に夏のことを歌ったわけではなかった。タオルを振り回す曲だから夏のイメージがあるのだろうか)はついさっき披露されたところだ。つまり、これらが示す答えとは……? Twitterのタイムラインもざわめく。「ビーチブレイバー」!! 河野さんがそう叫んだ瞬間、テンションは最高潮をさらに超えてしまった。個人的に、放クラのアップテンポな曲の中では1番好きかもしれない(悩むけど……)。何度聴いてもよいものだ……。
最後はアルストロメリア。DAY1と同じく「アルストロメリア」と「Bloomy!」で幕を開けたあと、告げられた曲の名は「ハピリリ」!! DAY1のシャッフルパートで放クラが披露した楽曲を、本家本元のアルストロメリアが歌うという意趣返しのような展開に、図らずも熱くなってしまう。心なしかパフォーマンスにも迫力が増しているような気がする。やっぱり本家の火力は違った……。
そしてユニットパートを締めくくる「Anniversary」の力は言わずもがな。しかしこの曲の意味を自分はちゃんと理解していないのではないかと言う気がする。この曲はアルストロメリアの中でも少し異質で、それまでは可愛く明るい曲が多かった中で壮大なスケールを感じさせるようなスローな曲が登場したときには少なからず驚いたと記憶している。3rdライブで披露されたときには何度も圧倒されたが、しかしそれは楽曲の持つ力によるもので、歌詞の言葉の意味を咀嚼できているのかというと少し怪しい。そもそも自分は歌を聞くときに音が先行して頭に入ってくることが多くて、繰り返し聴いた曲でも「こういう歌詞だったんだ」と後になって気づくことがほとんどだ。歌詞に寄った聴き方を意識しても良いのかもしれない。
そして異質な曲調といえば、つい先日リリースされたPANOR@MA WING 05に収録されている2曲は、これまでのアルストロメリアとはガラッと表情を変えている曲なので、今からステージで披露される日を待ち望んでいる。
さあシャッフルパートだ! 何が来るんだ? 全ユニットの楽曲の可能性があることは昨日理解したから、もうそこまで驚かないぜ!
ノクチルの「夢咲きAfter school」!?!?!?(椅子から転げ落ちる)
歌い出しの「Everybody Let's Go!」という掛け声が、放クラだと果穂ちゃんの元気なスタートダッシュになるのだが、ノクチルでは浅倉透のどこか気の抜けた呼びかけとなっている。ノクチル版の「夢咲きAfter school」として、彼女たちの放課後を切り取ったかのようなパフォーマンスに、完全に呑まれてしまっていた。雛菜の「No.1!」も最高だった…………
透と円香、樹里と夏葉の「Wandering Dream Chaser」って、そんなことが叶っていいんですか!?!?!? ストレイライトの楽曲はお互いに切磋琢磨し合うライバル関係のようなステージが魅力でもあって、それをこの2組の関係性に当て込んで披露してみせたのはすごいな……となる。円香は透に対して並々ならぬ感情を向けていて、透も自分の近くにいる円香に対してあまり表には出さないもののそれでも何かを感じているようには見える(「天檻」でもそこそこ描かれていたと思う)。樹里と夏葉は、放クラ結成当初は結構価値観をぶつけ合うことが多くて、今では互いに認め合うメンバーとして、お互いを意識しているように見える。というかぶっちゃけていうとカップリングされやすい2組なんですよね、オタクが喜ばないわけがなかった……(喜んだ)。涼本さんのパワフルな歌唱が大好きなのでとてもよかった……。というか全部よかった……。
人は誰しも今という刹那を生きる存在であって、だから「今しかない瞬間を」という言葉はすべての人に突き刺さる命題でもある。それでもこのキャスティングは、「今」という瞬間の意味を重く捉えさせる面々であったように思う。ユニットの最年少にしてリーダーを務める果穂と、それを見守る凛世と夏葉。今の自分にできること、将来のやりたいことに向けて全力で生きる甘奈と、大人になってからアイドルの道へと踏み出し、自分の道を譲らない決意を湛えた千雪。彼女たちの「今」が重層的にステージから叫ばれるのを、ただ圧倒される思いで見つめていた。ああ、人はきっと、どうしようもなく今を生きている。その瞬間を精一杯生き抜いていく。そんな力が与えられたような気がした。
ああ〜〜〜〜〜〜〜最高……………………
アンティーカの「Black Reverie」はその迫力からよく魔王軍と喩えられていたけれど、この面々による魔王軍もまた格別のパワーを放っていた。個人的に、凛世には闇堕ちしてほしいという願望があって(どういう願望?)、それはある種の迷いを振り切った先にある1つの到達点として、凛世の力がこれ以上なく発揮される未来の1つ(それが本人を幸福にするかは別の話)なのではないかと思っていたからだった。「Black Reverie」でセンターを務める魔王凛世は、まさに1つの極北としての姿を幻視した。そしてその傍らにはきっと樹里がいるのだとも思っていて、魔王凛世は勇者に敗北したのち、凛世の腕の中でそっと涙を流すのだ。
何の話?(全部妄想の話)
最後に「シャイノグラフィ」、アンコールに「FUTURITY SMILE」。それぞれのユニットを存分に堪能し、またシャッフルパートでは新たな側面を発見したような、最高の2日間だった。
MUGEN BEAT現地行きたいな〜〜〜(プレミアム先行を忘れていたのでもうダメかもしれない)
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