見出し画像

日記:抱きしめたものが暖かい

「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5.5th Anniversary LIVE 星が見上げた空」を観た!!!!

昨日のDay1は現地で、Day2は配信で観ていた。幕張に行くのは、1月のLiella!3rd以来。シャニマスでは2ndと4thで計4回行っているので、なんだか馴染み深い場所でもある。遠いけど……

シャニマスは春頃に周年のナンバリングライブ、秋頃にコンセプトを定めたライブを行うことが多い。昨年は夏と秋にそれぞれユニット対バンライブと称して、ユニットをふたつに分けて焦点を絞ったライブを開催していた。今年も7月にソロパフォーマンスライブ「我儘なまま」があって、そこで発表されたのが今回の5.5thライブだった。5.5thというのは、ライブのナンバリングとして見ると妙だが、つまりはシャニマスのゲームがはじまってから5.5周年を記念したライブということである。

今回の注目はやはり、「我儘なまま」で発表された新ユニット「コメティック」の初ステージである。今年3月の5thライブで、それまではライバル的な立ち位置としてシナリオに登場していた斑鳩ルカの加入が発表されたのだが、そのルカと新たな2人が組む3人ユニット。新加入の鈴木羽那と郁田はるきは、ゲームのシナリオにも未登場で、キャラクター性がわかるのは公式サイトのプロフィールや8月に行われたTwitter企画くらいだ。

2人のことを知らないので、全然知らないアイドルのパフォーマンスを観に行って魅了される……みたいなロールプレイができていいな、というようなことを考えていた。アイドルのことを知ることでステージを見る角度が変わるというのは、シャニマスのライブの魅力のひとつでもあるが、しかし知らないということは、それだけ初見の衝撃を味わえるということでもある。


そういうわけで期待に胸を膨らませながら現地で臨んだDay1。今回は入場時に座席がわかるというシステムだったのだが、ステージがかなり近くて欣喜雀躍だった。

天井のライトが星空のように輝く中で流れるオーバーチュアのあと、最初の曲はいきなりコメティックの「無自覚アプリオリ」!!! コメティックの楽曲はこの曲だけサブスクなどで配信されていて、斑鳩ルカの雰囲気にあったアップテンポな曲調と厭世や反骨が滲む歌詞が特徴的な1曲。力強い歌声と、それに遜色のないキレのあるダンスが、カリスマ的な魅力をさらに高めている。というか、そんな素晴らしいパフォーマンスにまったく緊張が見られないのがすごすぎる……コメティック、好きになっちゃうな……

その後、シーズの「Fashionable」、ストレイライトの「Overdrive Emotion」と続く。今回の5.5thライブは、出演ユニットが日によって分かれていて、コメティックは両日出演するものの、Day1にはストレイライト、ノクチル、シーズが、Day2にはイルミネーションスターズ、アンティーカ、放課後クライマックスガールズ、アルストロメリアといったように、いわゆる初期実装組と追加組のような構成になっていた。そうなると、Day1はストレイにシーズにコメティックと、格好いい寄りのユニットが多い印象だった。ライブでの盛り上がりも大きく、現地で聴くのが楽しみなユニットだったのだが、最初の3曲でかなり高まってしまった。特に「Overdrive Emotion」は会場で聴いたときの体に訴えかけてくる力が強くて最高……

じゃあノクチルはというと、幼馴染4人のユニットとして彼女たちがステージを支配するさまを目と耳で感じられるのが最高なので最高でした。「Catch the Breeze」は、イントロで4人が横1列に並んで客席を横目に見ながら体を揺らす振り付けがあまりにも好きで、彼女たちが音と光の集まるステージの上でそれでも自分たちのペースでゆったりと進んでいけるような気がして……そしてサビ終わりの「帆を張って」の歌詞で雛菜を先頭に1列に並んで帆を張るのが……私は彼女たちがどこまで進むのかを、きっと最後までは見守れないのかもしれないが、それでも4人それぞれが望む道を見つけて歩いていってほしいと思う。そんな感情が、ノクチルのステージを見ていると惹起されるような気がするのである。要は最高ということです。


Day1は、Day2と比べて出演ユニットが少ないので、そのぶんを全体曲の歌唱として埋めているようだった。それというのも、シーズとコメティックで4年目の全体曲「Resonance⁺」、ノクチルとコメティックで3年目の全体曲「シャイノグラフィ」、ストレイライトとコメティックで2年目の全体曲「Ambitious Eve」……というように、ユニットが加入した年の全体曲(A面)をコメティックと一緒に披露するという形をとっていたのだった。この構成には、それぞれのユニットが加入したときのことを想起せざるをえない。

ストレイライトはシャニマス初の追加ユニットとして、「Ambitious Eve」が初披露の1stライブで発表された。初ステージはその年の夏のSUMMER PARTYで、その激しいダンスを伴う圧倒的なパフォーマンスでその実力を証明してみせた。

ノクチルは、おそらく2ndライブで発表される予定だったのだろうが延期になり、配信でその登場が告知された。初ステージはオンライン配信イベントのMUSIC DAWNで、無観客の会場でセンターステージへと駆けていく彼女たちの姿はいまでも目に焼き付いている。

シーズは、延期開催された2ndライブで登場が発表され、そのすぐあとの3rdライブ福岡公演でユニット曲を初披露した。2人組のユニットはいままでになく、KPOP調の楽曲はダンスも歌唱も難度が高いように思われたが、2人は見事なパフォーマンスで見るものを圧倒した。

そして今回加入したコメティック。はじまりと、それが年を重ねてとつながれてきたことがセットリストの端々から感じられる。全体曲のB面を、その年に加入したユニットで歌うのもそうだし、もちろん各ユニットの最初の曲も歌っている。


加えて、最新のリリースである「CANVAS」からも、各ユニット1曲ずつ披露された。個人的に好きだった「SWEETEST BITE」が聴けたのが嬉しかったし、「Start up Stand up」も音源で聴いていたときよりも迫力がかなりあって圧倒されたし、「夢が夢じゃなくなるその日まで」でアップテンポなノクチルを聴けたのもとてもよかった。はじまりを意識することで過去へと、そして新ユニットの加入や最新曲で未来へと、それぞれ思いが馳せられるようなライブだったように思う。

それを如実に感じたのがDay1の終盤で、一度終わったかに思わせてからコメティックが「平行線の美学」を披露して圧倒し、そのうえでストレイライトが最初のユニット曲である「Wandering Dream Chaser」を歌ったことで、新しい衝撃も、原点の大切さも、双方の素晴らしさが伝わってくることで広がりを持つような、充実した満足感があった。



そしてDay2は、全員で歌う「Daybreak Age」(割とレア)からはじまり、5thライブで披露したPANOR@MA WING曲が続いて歌われていく。そしてコメティックは「平行線の美学」からの披露で、まだリリースされていない新曲の衝撃にまたしても心を打たれる。Day2の出演ユニットは、最初からいたということもあって持ち曲の数が多く、どの曲が来るのか読めないところがあった。それぞれの曲の披露の間隔も、追加ユニットと比べたら空くわけで、そういう意味ではどの曲が来たとしても結構嬉しい。個人的には「ラブ・ボナペティート」「五ツ座流星群」「Black Reverie」「We can go now!」あたりが好きなので、配信で見ながら高揚していた。特に「We can go now!」は、観客の声出しができない時期に披露されたときには、間奏のコールができず歯痒い思いをしたものだが、ステージからの呼びかけに観客が答えているのを見るのはとても嬉しい。

終盤に差し掛かり、各ユニットがそれぞれはじまりの1曲を披露していく。アンコール前にコメティックが「無自覚アプリオリ」を披露してひと足先に挨拶を終え、アンコール後に「ヒカリのdestination」をイルミネーションスターズが歌って、その後ステージにアンティーカ、放課後クライマックスガールズ、アルストロメリアも並ぶ。今回のライブの衣装は、コメティックがユニット衣装、その他は加入した年の全体衣装を身に纏っていて、だから最初の4ユニットははじまりの「ビヨンドザブルースカイ」だった。要するに、シャニマスのはじまりの16人が、はじまりの衣装でステージに立っているということだ……!!!!

シャニマスは最近、新しい展開が多い。アニメは劇場先行上映が来週からはじまるし、新作のアプリゲームも開発中だ。その前に一度原点を振り返るようなライブが、自分はとても嬉しかった。時間は先へと進んでいく。たくさんのものが変化していく。自分も、シャニマスを一番熱心に追いかけていたときと比べると、シナリオを全部追い切れているわけではないし、たくさん更新される情報のすべてに目を通せているわけでもない。変わることは、嬉しいことでもある。でも、時に付いていけなくなった自分のことを、少し寂しく思う気持ちもある。だから、ここで過去を振り返るようなセットリストが、心を優しく救ってくれるように思った。自分がシャニマスのライブをはじめて見たときに、ステージの上にあった輝き。胸の中で大切に抱きしめていたものが、いまもたくさんの人の心の中にあって、未来へと進む原動力になっている。重ねてきた時間も、これから重ねていく時間も、きっとどちらも輝いているのだろう。そんな希望を与えられたような気がした。



ライブのたびにシャニマスが好きになっている。次の6thも、そしてアニメや新作ゲーム、そしてコメティックがどのように活動していくのかを知っていけるのも、全部が楽しみだ……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?