日記:震える心と身体

最高…………


シャニマスクリパday2を見てきました。今日は現地!両国国技館ははじめて行きました。


今日もはじまりの曲はクリスマスらしく「SNOW FLAKES MEMORIES」。会場でペンライトを振りながら聞く楽曲というのはより身体的に感じられるというか、音響が身体の芯に響いてくることや光を全身で浴びることからも不思議な高揚感がある。おそらくライブに通う人々はこの感覚をたくさん味わっているのだろう。そしてこれは非常に楽しい。

ステージが客席に360°囲まれているということもあり、キャストのみなさんが四方をくるくると回ってくださったので、歌って踊る姿を正面でずっと見ることができた。こういう配置は、どの席からも違う光景が見えていると思うのだけれど、それらはその場限りの再生されえないものだと思うと、ライブという存在がとても贅沢に思えてくる。のちに映像を見返したとしても、今日の座席からステージをずっと見つめ続けた視界は決して再現されない。ただ記憶の中で存在し続けるのみである。とても楽しかった今日の記憶が、いつまでも輝き続けてくれたらなと思ったりしてしまう。


続いてバラエティパート。公演の中でシーズのおふたりも話されていたが、仲がいい故に強い言葉をぶつけ合うのがいいな……と思ったりした(特にアンティーカ)。ずっと笑ってました(声を抑えるのが大変なくらい)。

サンタさんの福笑いというのは、クリスマスと正月という季節が近い故に重なることのない領域という気がしていて、それらが交錯するところをはじめてみたかもしれない、という妙な感動を覚えたりしていた。英語だと「we wish you a merry Christmas and a happy New Year」みたいな歌もあったりするけれど、日本でそれらが一緒になるという感覚はあまりないような気がする。気がするだけ。福笑いは会場も巻き込んだコーナーになっていて、とても楽しかった。


ライブパート。放課後クライマックスガールズははじまりの「夢咲きAfter School」とライブ初披露の「拝啓タイムカプセル」。昨日もそうだったのだが、1年目に歌われた楽曲を時が経ったいま改めて聞くと、かなり洗練されているというか、表現が数段レベルアップしているような印象を受ける。ただでさえ時の流れを感じてしまうところに力強いステージを叩き込まれるものだから、ボルテージは否応なしに上昇していく。ましてや今日は現地である。盛り上がる楽曲の多い放クラは、是非とも現地で体験してほしいユニットのひとつである。というか体験してほしいのはすべてのユニットなのですが……。

演出で凄まじかったのは、耳の不調でステージに立つことができなかった永井さんの映像がモニタに映し出されていたことである。おそらくリハーサルなどで耳に影響がないような状態で収録されたものだと思うのだけれど(本当のところはよくわかりません)、それを違和感なくつないで5人そろったステージに仕立て上げるには、かなりの労力がかかっていると思う。この上ない拍手を送りたい…………。本当にありがとうございます…………。そこには5人のステージがありました…………。

「拝啓タイムカプセル」はもう歌詞が本当に泣いてしまう楽曲なのだけれど、最後のサビにおける河野さんの声の伸びが本当に力強くて打ちのめされてしまった。放課後という青春の1ページを切り取ったかのような輝きを感じるユニットによる、この輝きをただ振り返って惜しむのではない、未来へと向けた確かな意志をそこには感じる。


アンティーカのステージ。1年目の楽曲である「幻惑SILHOUETTE」と最新の「革命進化論」が披露された。アンティーカのクールでゴシックな世界観というのは、現地でステージを目の当たりにするとより強く感じる。照明の動きを客席から少し俯瞰で見ることによって、立体的に構成されたステージがより印象的に映るような気がする。毎度、ただただ圧倒されるばかりです…………。表情の作りなどは直接は見えづらかったりするので、そこはモニタで確認したり配信で見る方がよいかもしれない。

アンティーカの楽曲はとにかくBPMが速かったりドラムがドコドコなっていたりして音が身体に響いてくる。先にも少し書いたけれど、現地で感じるこの身体的な楽しさというのは何にも代えがたいという気がする。自宅で音響設備を整えたら近づけるのだろうか…………?(この先は別の沼が待っているような気もするが)


シーズ!!この2か月で一番聞いていた曲が「Fly and Fly」かもしれない。「OH MY GOD」と合わせて、シーズのユニットとしてのステージをはじめて現地で見ることができたのでとても嬉しかった。歌唱などのパフォーマンスにもHappy Buffetのときからさらに進化している印象があり、恐ろしくすら思う。どこまでいってしまうのか…………。


そして情報発表の時間。ユニットコラボCDの発表が!!さらに新たなステージを形作るものとして、とても楽しみ…………。そして4thLIVEの発表も!!うう……行きたい…………当たってくれ…………。


最後はもはや締めといえば定番といった趣のある「Multicolored Sky」。この曲を聞くともう終わりだな……という心になってしまう。寂しくもあるのだが、しかし曲調が明るいものであるのでどこか前を向けるような明るさがある。きっとまたここに来るのだと。そんな未来への視線を感じる。

最後のMCで河野さんが仰っていた「変わっていく方々がいる中で変わらない存在であり続けるということが変わっていくということだと思う」という言葉(記憶が朧げなので正確ではありません、悪しからず……)が心に残った。何もかも、変わらないものなどない。そんな世界の中で変わらず在るということは、そのために変わっていくことが必要で、その変化はきっと悲しいものではないのだと、そんな優しい響きが籠められていたような気がする。


とても素晴らしいクリスマスパーティでした……。


と感慨に耽っていたらどこからか「きよしこの夜」の鼻歌が聞こえる。見るとステージには人影が。どよめく会場。はじまるステージ。カミサマだ。斑鳩ルカがそこにいる。そう気付くか気付かないかといううちに、先に心が舞い上がっていた。なんてことをしてくれたんだシャニマス!!!!おい!!!!もう何もわからずペンライトを振っていた。帰路もしばらく放心していたように思う。

歌われる言葉はまるで聖夜に真っ向から立ち向かうかのような神様への反逆。クリスマスの祝福は誰にも与えられるものではなくて、それはわかっているはずなのに、改めてそれを力強く叩きつけられた気がする。ステージというのは理想を表現する場所で、キラキラと輝く言葉で前向きな言葉を紡ぐが、それで何が変わるのか?そんな否定を叫ぶような楽曲。これを物語に取り込むということは、そこからさらに一段進んだ心のぶつかり合いがあるような気がして、それを描くのだというシャニマスとしての決意を見たように思ってしまう。全部妄想ですが…………。

シャニマスはこれまでもアイドルの輝きを描くうえで影のような部分を拾い上げて描写してきたというか、つまりその輝きは本当にどんな場所でもくすんだりしないのか?という疑問を自らに投げかけることを繰り返しているようなところがある。そして今日のステージはさらなる疑問の提起であり、それと真っ向から向き合うということを示しているような気がする。とにかく、またしばらくシャニマスのことを考えてしまいそうである…………。おかげでライブが終わった寂寥感がほとんどない。それは、いつも祭りの後を寂しく思う自分としてはとても嬉しいことです。

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