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日記:光に照らされて

シャニマス4thライブ、Day2に行ってきました。上の写真は幕張メッセの入り口の天井(これしか撮ってなかった)。


昨日はテンションが上がりすぎて終演後記憶がほとんどなかったので、今日は少し落ち着いて見ようと思った。現地に着いたら席がトロッコの通り道の目の前だったのでそれどころではなくなった。そういうわけで今日の記憶もあまりない。ただ楽しかったという感覚が、身体に残る疲労と共に心地よく感じられているだけだ。

さてはじまりの曲は何かと身構えていたところに流れる「Dye the sky.」のイントロ。思わず周囲の人から感嘆の息が零れる。昨日の「シャイノグラフィ」のときもそうだったが、この2曲は本当に愛されているのだなと感じる(自分も好きです)。3年目の全体曲としてリリースされたこの2曲は、2ndライブが延期になったことでしばらく披露の機会が待たれていたこともあって、延期され開催された2ndライブで聴いたときにはやはり嬉しかったのを覚えている。「シャイノグラフィ」はまだ披露される回数も多いのだけれど、「Dye the sky.」はカップリング曲ということもあってか披露される機会は珍しく、どうやら昨年の3rdライブツアー東京公演以来らしい。全体曲の中でもハードな力強さを湛えたこの曲は、ライブで聴くとその格好良さもひとしおなので、人気なのも頷ける。「Dye the sky.」のあとは4年目の全体曲のカップリングである「Color Days」。ここから、今日の構成は全体曲がB面であるということに気づいてもよさそうなものであるが、自分は鈍いので気づかない。どちらもアップテンポで楽しい曲なのでひたすらペンライトを振っていた。あと途中でトロッコ(というかステージ?)が目の前にきたのでそれどころではなかった。

今回のステージはなかなか特殊な形をしているというか、中央の他にも左右にそれぞれステージがあって、それらの間を移動式のステージやトロッコで移動しながら楽曲が歌われていく。だから割とどの席にいてもキャストの方が近くに来るタイミングがあるような気がしていて、なかなか良い作りだなと感じた。現地に足を運んだ人間は、そこでしか味わえない「体験」を記憶として持ち帰るわけで、その機会が多くの人に割り振られていくのは良いことなのではないか。せっかくチケットが当たったのに遠くの席でよく見えなかったというのも寂しいし。これもある程度ステージの配置に自由が効く会場だからなのかもしれない(例えば、3rdライブツアーの東京公演があった東京ガーデンシアターでは、ステージが固定されるためこうはいかない。というか普通の会場はそうなのだけれど)。


楽曲の間にはそれぞれ昨日と同様に、アイドルたちの手紙が映し出される。昨日が過去の自分への手紙だったのに対して、今日は未来に宛てた手紙。なんとなく希望に満ちた内容になるのかなと想像していたが、そうではなくてこれから歩んでいく道のりを越えた者への敬意や、それを歩いていくうえでの葛藤もそこには表現されており、より実感のこもった未来像がそこにはあるように思えた。そして未来を思うこととはすなわち、いつかの終わりを想像することでもあって、そのことに触れた手紙にはどうしても泣きそうになってしまう。それでも未来へと進んでいく意志の強さが端々に感じられて、その眩しさにまた泣きそうになる。

各ユニットのステージは、順番こそ異なっていたものの楽曲の内容は昨日と同じだった。しかし同じステージが1つとして無いように、昨日と今日はまた違うステージなのである。歌い回しに違いを感じたり、そもそも席が違うので見え方もまた違う。シーズのステージが特に近かったので、あのキレのあるダンスを目の当たりにして改めて圧倒される。なぜあんな身体の動き方をするのだろうか……。

Synthe-Sideのユニットコラボ楽曲も、昨日購入したCDを聴いていくらか予習したおかげでより楽しめたように思う。現地でペンライトを振りながら聴くのであれば、知らないより知っていたほうが情報処理に負担がかからなくてよい気がする。知らない曲に対してペンライトを振るのは、少なくとも自分にとっては結構大変な部類に入る。「相合学舎」のサビがとても楽しかった……。

アンコールで披露されたのは「Multicolored Sky」「いつかShiny Days」、そして「Daybreak Age」。いずれも全体曲のカップリング曲で、昨日とは綺麗に反転した形となっている。シャニマスのライブの締めくくりといえば「Multicolored Sky」だし、「いつかShiny Days」の静かな歌い出しをシーズが務めることで一気に心を掴まれたし、「Daybreak Age」の力強さで未来へと前進していく推進力を感じられて、心には爽やかな感覚が残っていた。最初の挨拶で黒木さんが「ここにすべてを置いていって、そして幸せの花束を持ち帰って」と仰っていた。だからたぶん、花束のような喜びを受け取ったのだと思った。

これだけ大きな規模のライブを完遂する人たちがいる。自分が知っているのはその一端にしかすぎなくて、準備のためにたくさんの尽力があって、あの輝かしいステージがある。自分はただ、その綺麗なところを見ているだけにすぎない。だからこそ、素晴らしいパフォーマンスや演出を見て感銘を受けるし、頑張ろうと思える。自分はどこまでも自分のことしか考えられなくて、あのステージを支えた努力を想像することしかできないけれど、あのときの光が自分の心を照らしたおかげで、少しだけ前を向き直して明日を生きてみようと思える。ライブとはそういう場所なのかもしれない。

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