日記:残響ががなり立てる
今日はSHHisのFly and Flyが頭の中でずっと鳴り響いていて、帰り道を歩きながらずっと聞いていた。嵌ってしまったからといって同じ曲を短期間に繰り返し聞いてしまうと飽きが来てしまって、結果として長く聞くことができないみたいな話はあるのだが、恐らくそうでもしないと他のことが手につかなくなってしまいそうでヤバい(ここでは、その素晴らしさを自らの語彙で言い表すと対象の輝きを曇らせるのではないかという恐れから、ただその度合いが甚だしいということだけを表現したときの意)ので、とにかくずっと聞いている。音源とは再生するものだがそれはよく言ったもので、音楽と共にステージの光景が瞼の裏に蘇ってくるようである。思い出を再生する装置。まあこれは劇場版少女歌劇レヴュースタァライトのパンフレットに書いてあったことの受け売りですが……。
昨日書ききれなかった「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 283フェス 2021 Happy Buffet!」Day2の続きを……。
・18:45 ミュージックSTAGE
最後のソロ曲ステージ。先陣を切るのはちょこ先輩のチョコデート・サンデー!!真乃のありったけの輝きでや恋鐘のアポイント・シグナルと並んで、ソロ楽曲の中でも王道のアイドルソングといった趣のある楽曲だが、今回のステージでもその魅力が存分に発揮されていたように思う。正直、3rdのときはカメラに寄った演出で正気を保てなかったというのが本当のところなので、ようやく冷静にパフォーマンスに集中することができる……という訳もなく、またちょこ先輩のステージに魅了され続けていた。白石さんは本当に言葉や歌声に可愛さを行き渡らせるのが上手すぎて、ふとした瞬間の息の籠め方に不意打ちのごとく心を奪われてしまう。ちょこ先輩のクラスメイトじゃなくてよかったぜ……。多分、同じクラスにいる等身大の可愛さを持った女子が、ステージの上でも同じように、それでいて別次元の輝きを放っていたら、そのギャップで心がどうにかなってしまいそうだったから……。
雛菜のあおぞらサイダー!!!雛菜は彼女のしあわせをとても大切にできるとても素晴らしい人物なのだけれど、そんな彼女の楽曲がしあわせを目いっぱいに振りまくものという訳ではなく、等身大の日々の中にある幸福を拾い集めて輝かせていくような印象がある(個人の感想です)のは、本当にすごいな…………と思う。岡咲さんのパフォーマンスから、そんな雛菜がステージの上で楽しそうに歌い踊っている様子がこれでもかというほど伝わってきて、とても嬉しくなる。雛菜のしあわせとアイドルという道が偶然一致していたから、彼女のしあわせを観客の自分も受け取ることができる。こんなに幸運なことがあるだろうか。
愛依のGoing my way!!!最初の歌声で一気に心を持っていかれてしまった……凄すぎる…………。他のソロ曲のステージと比較してもかなり激しい振り付けになっていて、そこに力強い歌声が乗ってくるのが本当に凄すぎる…………。ユニット曲と比べて歌う量は3倍だし、ちゃんと息をつけるタイミングがないという点ではその数字以上に負担が大きいはずである。それをこなしてみせる姿が本当に…………かっこよすぎる…………。
最後を飾るのは円香の夢見鳥…………!!この曲を聞くとそこに円香の心を探してしまうのだけれど、歌われる言葉に円香がどのような想いを込めているのか、それがなかなかわからないでいる。というか、わかってはいけないのではないかと思ってしまっているというのがもう少し正確だろうか。円香が語らない心の中を推察するということは、どうしようもなく彼女に踏み込んでいくということにすぎないわけで、その領域に入っていくことの責任を取りたくないから、わからないままでいようとしている。円香は、プロデューサーに対してアイドルという世界に引き込んだことの責任はとれるのかと問うてくる。自分はきっとそれに応えられない。だから、彼女のことをわからないままでいる。
円香の話になっちゃった……。円香のことは考えれば考えるほどにわからなくなっていくのだけれど、このステージに円香は全力のパフォーマンスを発揮していた、ということが伝わってくる。土屋さんの声の伸びのなかに込められた確かな力は、円香がアイドルという仕事に対して真剣に向き合っていることの証左であるように感じられて、だから彼女のステージから目を離せない。アイドルのステージに全力で立っている彼女と向き合うには、観客としてその目を逸らさないことが責任であるように思うからだ。
2日間を通じて、配信ということもあってかそれぞれのソロステージに対してより没入していく感覚があったように思う。3rdのステージからさらに深化したパフォーマンスを、これでもかというほどに浴びることができて非常に楽しかった。凄かった…………。
・19:20 ミュージックSTAGE
スペシャルステージ!!!Day1がデビ太郎のうただったので予想通り、絶対正義 EVERY DAY!!!両曲ともに2020年のエイプリルフールの一環として実装された曲であり、この時点では2曲だけのソロ曲であった。実装から1年半を経て初披露の機会を目の当たりにできたことは、何とも感無量という気がする。
果穂が本当に嬉しそうに歌ってるのがとても最高…………!!!果穂は事務所のなかで最年少でありながら、そのしっかりとしている姿勢からときに小学6年生であることを忘れてしまいそうになるが、好きなヒーローの歌を年相応の笑顔で歌っているのを見ると本当に嬉しくなってしまう。河野さんは本当に……感情の表現が上手すぎる…………。
・19:45 ミュージックSTAGE
ストレイライトだ……!!ストレイライトのパフォーマンスの凄まじさはもはや言わずもがなの感があり、ステージを前にするとどうしても手に汗握ってしまう。そしてはじまる朗読劇。これが意味するのは、あの激しいパフォーマンスを2曲続けて踊らなければならないということである。マジで…………?
1曲目はTranscending The World。同じ曲で合っても同じステージなどなく、それは3rdツアーで何度も思い知ったはず(特にストレイライトのステージで)なのだけれど、それでもこの楽曲は以前の披露(2ndのDay1)から間が空いていたこともあって、進化したステージの衝撃が凄まじかった。恐らく自分が気付かないほどに各所に凝らされた工夫が、まるで別物へとパフォーマンスを変貌させている。これがストレイライトか…………と改めて圧倒される。
そして初披露のAnother Rampage。もう言葉が出ない…………。前奏の静寂を打ち破るハーモニー、激しい速度でシンクロするダンス、そしてステージを支配しているかのような表情…………。この3人はどこまで行くのだろうか。どこまでも行ってほしいなと思ってしまう。
・20:15 ミュージックSTAGE
さあ最後である。放課後の時間だ。こちらもいきなり朗読劇。2曲続けて勢いを止めぬまま突き抜けるという意思が伝わってくる。
1曲目は、いきなり新曲のクライマックスアイランド!!放クラのステージは歌詞が振り付けに反映されていて、見ていて楽しいのが魅力の1つであるのだけれど(ビーチブレイバーの「ラムネの瓶でビーチフラッグしてる」のところでラムネの瓶でビーチフラッグしてるところ大好き)、クライマックスアイランドもそんな魅力にあふれたパフォーマンスで、楽曲を聞いたときに思い描いていた光景がステージでの巻き起こる、そんな楽しさを存分に浴びていた。聞く以上に見る楽曲だなと感じる。
そして2曲目は五ツ座流星群!!!もはや多くは語るまい。白石さんが歌ったとき、自然と涙が溢れてきた。朗読劇が示していたように、そしてこの曲が歌っているように、何光年離れたって、その存在を感じている。放課後クライマックスガールズが歌う正義は、どこまでも強く光を放つ。
・20:45 エンディング
グランドエンディングはいつか Shiny Days。優しい終わりが心を包んでいく。この曲はAmbitious Eveと同じCDに収録された全体曲であるのだが、曇り空がテーマであった2年目を象徴するかのように、どこかうまくいかない世界と、それでも上を向く優しい力強さを歌った曲である。楽しかった祝祭のあとは、どうしたって現実を歩いていかなければならない。それはこの2日間のように楽しい時間ばかりではないかもしれない。だけど、それでも後ろを振り返るのではなく前を向く力を、最後のステージから受け取ったように思う。本当に楽しい2日間でした…………。ありがとう…………。また見たいな…………。
それはそれとして、これからFly and Flyをループしたり、見れなかったバラエティステージやトークステージなどをアーカイブで追っていく時間に入ります…………めちゃめちゃ振り返ってるけどいいんだ……これはちゃんとすべてを受け止めて満足して前を向くためのやつだから…………。
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