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日記:弾む時間

シャニマス4thDay1、とても楽しかった……


10時から物販が開始されていたようで、自分は(現時点では)会場限定のCDを購入したかったのだけれど、事前に整理券を申し込んでいなければスムーズには入れないようだった(整理券の存在に気づいたときには申し込みが終わっていた)。だから早めに会場に向かった方がいいかなと思っていたけれど、整理券なしの場合はグッズが11時から、CDは15時かららしかった。なのでもう少しゆっくり家を出ることにした。

CDの列はそれなりに並んでいたけれど40分程度並んだところで購入することができた。とりあえずの目的を果たせたので満足。そこから入場する。会場内にはなにやら線路のようなものもあって、どのように活用されるのか心が躍る。

開演まではまだ1時間くらいあったものの、会場で動画が流れていたのでそれを見ていたら時間は割とあっという間に過ぎた。これらの動画は事前に公開されていたものだと思うのだけれど、自分はまだ見ることができていなかったのでよかった。


公演がはじまる。「Spread the Wings!!」「Ambitious Eve」はそれぞれ1年目、2年目の表題曲。これらが連続して披露されることで、確かな時間の連なりと、その線の先にいま目の前のステージがあるのだということを感じさせる。4thライブのテーマは「過去」「現在」「未来」であるらしい。それを思うと、時系列に沿って楽曲を披露することによるこれまでの歴史の追想を体験させるという意図もあったのかもしれないと、今になって考える。現地ではとにかく楽しくてペンライトを振っていた。体に響く音と、手を振ることで合わせるリズム。身体性に紐付いた楽曲の受容は現地でステージを見ることの楽しさの1つではないかと思う。

MCのあと、間髪入れず次の曲へ。その前に、会場のモニタになにやら手紙らしき文章が表示されている。どうやらシャニマスのアイドルたちが、アイドルになりたての自分に向けた手紙のようである。すなわち「現在」から「過去」に向けられた視線。あとになってTwitterを見ていたらそのように指摘していた人がいて、だから明日は「未来」に向けた手紙になるのではないかと言われていた。なるほど……! 自分はそんなことには気づかず、アイドルになりたての自分に宛てられた手紙が、それぞれの葛藤をあらためて提示されたような気がして、それを越えてきた彼女たちの強さと眩しさに泣きそうになっていた。案外、シャニマスの作中ではこうした「アイドルになりたての自分」という距離感の「過去」に向けられた視点はあまり登場していないような気がしていて、それも新鮮なような気がした。


はじまりはアンティーカのステージ。希水さんの歌唱を聴くのははじめてで、非常に迫力のある歌声に圧倒された。現地で「abyss of conflict」を聴くのもはじめてだったけれど、静かなはじまりとその中に込められた熱が次第に響いてくるのがとても印象的な楽曲だった。最後のサビに向けてすべてが高まっていくのがとてもすごい。

続いてストレイライト。ライブで特にテンションが高まるユニットの筆頭(アップテンポで盛り上がる楽曲が多いので)。「Another Rampage」は歌唱がハーモニーではじまる曲で、その響きがとても力強く綺麗だったのでもうそれだけでテンションは最高潮だった。圧巻のダンスパフォーマンスはただただ凄まじい。心なしかトロッコもハイスピードだったような気がする。

ここでアンティーカとストレイライトのコラボ楽曲「Killer×Mission」。どちらも「格好いい」ユニットで、それらが綺麗にマッチしていた曲調だったように思う。こういう格好良さが好き……。男子なので……。


アルストロメリア! どちらの楽曲も大好きなのでただただ最高だった。特に「ラブ・ボナペティート」はリズムが軽快なのでペンライトを振っていて楽しい。印象としては「Love Addiction」と似た系統かもしれない。そんなポップなリズムで、歌われる内容はまっすぐな愛の話だったりするのだからたまらない。最高です……。

シーズ! はじめてユニットのパフォーマンスが披露されてからまだ1年経っていないはずなのに、ステージを重ねるごとに完成度が高まっていくように思う。「OH MY GOD」ではいきなりハーモニーからはじまるわけだけれど、そこに不安を全く感じさせない、凄まじいステージだった。シーズもストレイライトと同様、非常にライブ向きのユニットだと思う。ダンスの難度も自分の想像が及びもつかないくらいに複雑なことをやっているように見える。それをやってのけるのだから凄まじい。

イルミネーションスターズ! 「PRISISM」が非常にライブ向きの楽曲だなと感じた。リズムが跳ねて楽しいし、ペンライトを振りかざしたくなるポイントが随所にある。ラスサビの弾けるところがとても心地よい。イルミネの楽曲はかなり多彩な気がするというか、「アイドルソング」というコンセプトが一貫してあとはかなり自由という気がしていて、(J-POPを定義するのが難しいように)楽曲のたびに表情を変える魅力があるように思える。中でも「PRISISM」は弾けるような元気のよさと「ずっと一緒にいよう」というメッセージ性が同居し融和していて、楽しそうに歌っている様子が聴いている側に伝わってくる伝導率が非常に高い楽曲なのではないかと思う。要するに、ライブという場所で同時性を共有しながら聴くのがとても合っている曲の1つなのではないだろうかと思ったわけです。

3ユニット合同の「Secret utopIA」。多幸感溢れるメロディが、ライブが終わった今も頭をループしてやまない。シーズの「かわいい」表情が見られるのも最高……。


各ユニットごとのステージと、コラボ楽曲の披露とが繰り返され、もはやライブも終盤なのだが、そんなことには露も気づかず楽しんでいた(それはライブ終了後に疲労として表出することになる)。続いてはノクチルのステージ。両端のステージに2人ずつ分かれて登場し、歌いながら少しずつ合流していく。幼馴染4人のユニットというコンセプトがあるからこそ、それが分かれることにすら意味を持つ。4人が放つ輝きをいつまでも見ていたいから、それが当然永遠のものではない期間限定な青春のきらめきであることを、ステージが分たれた瞬間になんとなく意識してしまう。だからこそ、瞬間を目に焼き付けようと釘付けになる。そんな爽やかさと儚さをこれでもかというほどに表現した楽曲は、その瞬間を記憶の中に永遠に留める凄まじい力を持っていたように思う。

放課後クライマックスガールズも同じように期間限定の「放課後」という時間を体現していて、しかし構成するメンバーの年代が分かれることによってその意味はより普遍的な強度を持ちうる。純粋な楽しさを表現した「クライマックスアイランド」と、それがいつか終わることを示唆した「拝啓タイムカプセル」は、「放課後」が持つ輝きとその儚さを表す両輪を成している。テーマパークで目一杯はしゃいだ時間が終わり、「拝啓タイムカプセル」がはじまると帰り道が分かれるかのようにステージも2つに分かれていく。永遠は存在しない。だからこそ、幸福な記憶を胸にまた一歩を踏み出していく。それはちょうど、ライブという楽しい時間が終わってもまた日常を生きていく我々観客に対しても突き刺さるメッセージなのかもしれない。

しかし放課後は終わらない。「相合学舎」は放クラの弾ける楽しさがこれでもかというほどに詰め込まれたような楽曲で、そこにノクチルが加わることで彼女たちの放課後がきっとそんな輝きを放っているのだろうと思わせる。非常にハイテンションで楽しい。注目はやはりノクチルのラップパートです。



本当にあっという間の時間だった。「もう終わったの?」と思うほどに一瞬だった。アンコールを噛み締めるように傾聴する。壮大でありながらも心にゆっくりと沁みる「Resonance⁺」から、「シャイノグラフィ」、そして「虹の行方」と、未来へ向けて加速していくような心の高鳴りを覚えた。特に「虹の行方」はアップテンポで非常に楽しい(そういう曲が好きなんです)。

楽し過ぎた時間の反動で、帰り道は疲れ果てていた。でもそれは幸福な疲労感だと思えるのだった。

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