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日記:光と未来と希望

シャニマス初の対バンライブ 283PRODUCTION UNIT LIVE SETSUNA BEATのDAY1に行ってきた! シャニマス初の対バンライブってなに??


シャニマスには全部で7つのユニットがある。2018年のリリース当初はイルミネーションスターズ、アンティーカ、放課後クライマックスガールズ、アルストロメリアの4ユニットだったのだが、2019年にストレイライト、2020年にノクチル、2021年にシーズが加入して総勢7ユニット25人となった。

1年おきに開催されるナンバリングのライブ(1st〜4th)では、すべてのユニットが出演するのだけれど、ユニット数が増えたので結構タイムテーブルが厳しそうなところもあった。1stライブではむしろユニット数も曲数も少ないので朗読劇を挟んだりしていたのだけれど、2ndライブ以降は各ユニット2曲ずつ披露して全体曲を歌って……となるとそれだけで結構なボリュームになる。クリスマスなど季節の折に開催されるイベントでは、DAY1とDAY2でユニットが分かれるのだけれど、バラエティパートが入るのでそっちはそっちでタイムテーブルはいっぱいである。

要するに、各ユニットで2曲ずつしか披露する時間がないので、「あの曲も聴きたかったな〜」みたいなことを思わないでもなかったのだった。でもユニットの持ち曲は1年で2曲ずつしか増えないから、加入したてのユニットはそもそも2曲しかできなかったりするので、その辺りの兼ね合いもある。ナンバリングのライブは初披露の曲のステージという意味合いもあるし……

少し話が逸れたのだけれど、今回のライブでは3ユニットでライブをするというシャニマスでは初の試みだった。なので予想もなかなかできなくて、そもそも対バンって何をするんだ……?という感覚だったので何もわからないまま会場に向かったのだった。そういう曖昧な感情は、ライブがはじまってすぐに吹き飛ばされることになる。



対バンライブの幕を切って落としたのはアルストロメリア。1曲目はユニット名を冠する楽曲「アルストロメリア」。これは1年目のユニットの表題曲で、つまりアルストロメリアのはじまりの曲。1stライブからこれまでの軌跡が脳裏を駆け巡るようで(自分がシャニマスのライブを追い始めたのは2ndライブからだけれど)、自然と感慨深くなる。1年目から長く歌い続けてきたことによる安定感のあるパフォーマンス、それが体調不良によって出演がかなわなかった黒木さんの不在を埋めようとするかのごとく力強いものに映って、気づいたら泣いていた。まだ1曲目ですよ?

そこから「Bloomy!」(めっちゃすき)、「ラブ・ボナペティート」(めっっっちゃすき、特に2番サビの芝崎さんの声を張るところ)、「Anniversary」(最高すぎて浄化される)の計4曲が披露された。そう、今回のライブは3ユニットなので、それぞれ4曲披露する時間がある。これが本当によかった。自分でも初めて気づいたのだけれど、ユニットの曲が2曲よりも多く披露されたところを見たことがなかったのだった。2曲だと、1曲目でテンションが上がったところで「もう次の曲で終わりか……寂しいな……」となってしまうだが、4曲あるとユニットの世界観に存分に身を浸すことができる。アルストロメリアのステージはずっと幸福だった。それは内側から優しい光を灯されるような、暖かで芯のある幸福だった。



2番手は放課後クライマックスガールズ! 1曲目は「よりみちサンセット」!! ズルい!!!!!!

放クラはノリのいい楽曲が多くて、ライブでは盛り上がるユニット筆頭なのだけれど、その中でも数少ない落ち着いた曲調のものの1つが「よりみちサンセット」である。放課後クライマックスガールズというユニット名が体現しているように、放課後を全力で楽しもうとする青春のパワフルさが魅力でもあるのだが、しかし青春とは同時に、いつか終わってしまう期間限定の切なさを色濃く内包している。そうした側面を歌ったのが「よりみちサンセット」だ。この時間がずっと続けばいいのに。それでも明るい未来に向かって歩いていく。

あの時計 ズレてるんだよって
明日まで ずっと歩こうか

放課後クライマックスガールズ「よりみちサンセット」(DL)

いま歌詞カード見返して改めて思ったけどこの歌詞天才すぎないか???? 古屋先生 is GOD……

で、1曲目はテンションが上がる曲で観客席のボルテージをいきなりMAXに持っていくという方針もあると思うんですよね。ただ、1番手のアルストロメリアで結構会場も温まりつつ、最後が静謐な荘厳さを湛えたしっとりめの「Anniversary」で締めくくられていたので、感情の波としてはある程度落ち着いていたところがあった。そこで襲いくる「よりみちサンセット」。しかも、今回はしばらくユニットのステージに立てていなかった永井さんも出演するとあって、久々に5人でのパフォーマンスだ。その1曲目を「友達と一緒にいる時間を大切にしながら明日に向かう帰り道を歩いていく」曲なのヤバ〜〜〜ヤバいよ〜〜〜


続く2曲目は「拝啓タイムカプセル」。ズルすぎ!!!!!!!!

この曲も「よりみちサンセット」と同じく放クラにとってはしっとりめの曲(というかこの2曲だけ)で、かつ作詞作曲編曲が同じクリエイター陣となっている。曲のうえでもつながりが意識されていて、「拝啓タイムカプセル」の2番の後の間奏に「よりみちサンセット」の伴奏で使われているメロディが挿入されていたりする(いつもここで泣く)。「よりみちサンセット」が現在進行形の過ぎゆく時間への切なさを歌ったものなら、「拝啓タイムカプセル」は少しだけ未来に視点を飛ばして、そこからの郷愁を込めたような歌になっている。

皆 第一志望 一緒じゃなかったんです
でも大丈夫 ホッとしてよね 今でも側にいる

放課後クライマックスガールズ「拝啓タイムカプセル」(DL)

この歌詞ヤバすぎる…………放課後クライマックスガールズは小学生から大学生まで、結構年代がバラバラなユニットで、それがかえって小学生から見た年上の人の頼もしさとか、高校生や大学生から見た純真の瞳で世界を眼差すことの大切さとか、そういったさまざまな角度を映し出している。そういった立場の違う人たちが集まって一緒にいることを、学生にとっての「第一志望が違う人たち」というモチーフで見事に表現し切っていることが本当に凄まじい…………古屋先生……神……

この2曲で最初を飾ったことは、放課後クライマックスガールズにとってのある種の宣言でもあったのではないかと思う。すなわち、しんみりとするのはこの2曲で終わりで、あとはアクセル全開で行くのだという、前だけを見据えた決意表明。「太陽キッス」と「夢咲きAfter school」という1年目の原点の楽曲で、最高潮の盛り上がりのままステージを締めくくった放課後クライマックスガールズは、きっと5人が同じステージに立っていなくても、ずっと一緒に歩いていくのだ。というのは全部自分の妄想だけれど、そういう未来への希望を感じさせるような最高のパフォーマンスだった。



ユニットパートのトリを飾るのはノクチル。久々の披露(昨年10月のHappy Buffet!以来)となる「あの花のように」と、代名詞とも言える「いつだって僕らは」で会場を盛り上げたあと、MCで「私たちらしいステージ」(うろ覚えなので意訳)という言葉を残した後にはじまった「今しかない瞬間を」では、メンバーがカメラを持ちながら自撮りでステージを映し出していった。今までも、この楽曲ではカメラに寄りながらのパフォーマンスが披露されていたのだけれど、今度はカメラマンすら自分たちで務めることのより、完全にノクチルだけのステージが出来上がっている。

ノクチルは幼馴染4人によるユニットということもあって、その青春を切り取ったかのような仲の良さが特徴でもある。それは翻してみれば方向性が観客向きではなく内向きで(シャニマスのシナリオでの話)、シナリオでも時折それが表面化することもあった。先日の「天檻」というイベントのシナリオではそのノクチルのスタンスが明確に表されていて、招待されたパーティでプールに飛び込んだり、クローズドなイベントに呼ばれた際に意図に沿わないパフォーマンスをしてそのまま逃亡したり、とにかく「誰かの思い通りにはならない」という制御できない青春のパワーが描かれている。そして作中ではそれを評価する大人たちがいる。例えば、メンバーの浅倉透を見込んでイベントに呼んだワイン商は、逃亡したノクチルを前にしてそれを賞賛するような言葉を送っている。もうすでに決まりきってしまった退屈な世界を生きる大人にとっては、眩しい希望であるのかもしれない。きっとそれは自分にとっても同じだ。

つまり観客はノクチルの、彼女たちが自ら放つ光を見たいのだ。そこに誰かの都合が入り込んでほしくない。アイドルという、それを支える人たちや応援する人たちがいなければ成り立たないシステムの中にあって、矛盾するようではあるかもしれないが、青春の自然光がそこあることを求めてしまう。歪んでいるといえば歪んでいる。

「今しかない瞬間を」での演出は、そんな観客たちが求めてしまう彼女たちの輝きをこれ以上なく表現していたように思う。どこまでも駆けていくその背中を、私は美しいものだと感じながら、寂寥と憧憬の入り混じる心でステージを見つめていた。最後に披露された「僕らだけの未来の空」は、ノクチルがアイドルとして魅せる完璧なステージとして自分の目には映り、その輝きがただただ綺麗だと思った。

……自分が見ていたノクチルが、作中に登場するキャラクターのものだったのか、それともキャストの皆さんのものだったのか、いよいよその境界が見えなくなってきたな……



そしてシャッフルパートに続く。楽曲とメンバーをシャッフルしてのパフォーマンスとのこと。あまり情報を集めていなかったので、この時点では「アルストロメリアと放クラとノクチルでそれぞれ曲を交換するのかな〜」とか思っていた。

アルストロメリアの「Happy Funny Lucky」!?!?!? まさか今回参加していないイルミネーションスターズの楽曲が来るとは想定していなかったのでとても驚いてしまった。イルミネの色のペンライト用意してなかったし。でもアルストロメリアの色で振った方がいいのか? 迷いながら結局は楽曲に合わせて黄色(イルミネの色)で振った。そして「Happy Funny Lucky」はアイドルらしい可愛くて元気な楽曲で、同じく可愛い系統であるアルストロメリアとの親和性も高い。と同時に、アルストロメリアの曲では見られないアップテンポな活発さもあり、新鮮なアルストロメリアの表情を感じられた。

放クラの「ハピリリ」!?!?!? アイドルソングといえばおそらく恋愛系の曲だと思うのだけれど(実際にアイドルソングに明るいわけではないので不明)、シャニマスにおいてそういう曲はアルストロメリアのほかにはあまり見られない気がする。だからこそアルストロメリアの「ハピリリ」を他のユニットが歌うことの意味合いも大きいように思えて、放クラによる「ハピリリ」はメンバーそれぞれの恋愛というシチュエーションを想起させるような印象があった。凛世が歌う恋愛ソング…………それだけで胸が苦しくなってしまう…………

まさか「NEO THEORY FANTASY」が聴けるとは……ユニットごとに楽曲の特徴はそれぞれあるのだけれど、アンティーカの楽曲は結構独特で、それを他のメンバーによるパフォーマンスで見ることができてとても嬉しい。芝崎さんの力強い歌声が大好きで、それが1番のサビ前の部分で遺憾無く発揮されていてただただ感動していた。あと冒頭のセリフ部分が違うメンバーで聴けてよかった……

「OH MY GOD」……あの難しそうなダンスをよくぞ……シーズの楽曲やるところあるかな……と思ってたらあった……最高だった……最高すぎてペンライト振るのに夢中になってたらあまり記憶がない……

最後は全員揃って「SWEET♡STEP」。そういえばこれも恋愛曲だ。大好きな曲なのだけれどなかなか機会がなかったりして、と思ったら意外に折を見て披露してくれるので嬉しい……。アンコールでは「FUTURITY SMILE」。静かでしんみりとしていて、それでいて暖かな感情を歌った曲なので心が浄化されていく。最高のライブだった……


外出たらめっちゃ雨だった(ヘッダー画像)。


あっもうそろそろDAY2がはじまる!! 今日は配信で見る!!!

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