「マッドマックス:フュリオサ」を見てきた話
普段トレランばかりして映画をあまり見なくなった私ですが、これは絶対見ると決めていた映画「マッドマック:フュリオサ」(原題「FURIOSA A MAD MAX SAGA」)を、公開初日の本日IMAXにて見てきた。
前作「マッドマックス:怒りのデスロード」(原題「MAD MAX : FURY ROAD」)に出てきたシャーリーズ・セロン演じた義手の女戦士フュリオサを主人公にしたスピンオフ映画だ。
2015年に公開された前作は、30年ぶりの新作だからというだけでは片付けられない熱狂を世界中で巻き起こした。砂漠を往復するだけの単純なプロットだからこそ全く考えずに没入できる物語、これでもかというド迫力のカーアクション、クライマックスにはカタルシス(精神の浄化)を感じる奇跡のアクション映画だった。
既にこの映画公開後、2作品分の続編の脚本があるという話が出ていたけども、ワーナーとの訴訟などでごたごたし一向に続編は前に進まないなか、構想にあったフュリオサの前日譚の方が先に動き出す。
フュリオサがなぜ女戦士となったのかという「怒りのデスロード」へと続く物語が、9年経って完成した今作「マッドマックス:フュリオサ」だ。
今作はアクションに徹した前作とは違い、あくまでフュリオサの成長と復讐の物語をちゃんと描いている。とはいえ、普通の映画に比べればこれまた頭の中空っぽにしてもわかる物語に仕上げてるのはさすが。
若きフュリオサを演じたのは若手女優の中でもメキメキと頭角を出しているアニャ・テイラー=ジョイ。
セリフも少ない中、目での演技はさすが。シャーリーズ・セロンが演じた感じをよく研究しているなというのがよくわかります。
悪役に、マーベルヒーローのソーを演じているクリス・ヘムズワース。
なんか、生き生きと悪役演じてましたね。
中盤の15分にわたるアクションシーンなど、しっかりとアクションの見せ場を要所要所にちりばめながら飽きの来させないあっという間の2時間28分でした。
前日譚なので初見でもある程度わかる内容になってますが、やはり「怒りのデスロード」を見てから見るとより楽しめるのは間違いないですね。
特に、前作の悪役イモータン・ジョー軍団のことや設定などの説明は一切ないので、そのあたりは置いてけぼりをくらうかもですね。
一瞬、あのキャラが出てくるのですが、そこはちょっと違和感を感じたのだが…。ニヤリとはするけど、色々と疑問がわいてきたのだが…(苦笑)
そういうところは、まあご愛敬か。
正直言えば、見終わった後の興奮度は前作の方がはるかに上。
だけども、今作はじわじわとまた見たいなと感じてくる作品でした。
単体作品としても楽しめますが、「怒りのデスロード」は今作をもってして一本の作品として完成すると思います。前作を面白かったと思った方は、絶対見逃してはいけません。
このマッドマックスシリーズは何かと難産な感じではあるけども、ぜひ本筋の続編がちゃんと完成するのを楽しみにしていたいと思います。
ジョージ・ミラー監督は御年79歳だけども、まだまだ一線で活躍しているリドリー・スコット監督は86歳だ。ミラー監督にはまだまだ頑張ってもらいたい!
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