LAB-BOXについて

暗室作業無しでフィルムの現像が出来る、LAB-BOX。

画像1


フィルム現像は店に出すとお金が掛かるし、何より現像に出してから出来上がりまで日数も結構掛かるので、出来れば自分で処理したいと思っていた。そんなときにネットでこの現像器具を見つけ、色々調べて、これなら自分でも出来そうだと思って購入してみた。

実際に数ヶ月使ってみて、良いところと悪いところが何となく見えて来たので、レビューなんて大袈裟なものでもないけど、使用した感想をちょっと箇条書きしてみる。今購入を考えている方は、参考にしてみて下さい。

・フィルムを巻き取るときに、その様子が全く分からないので、最初はちょっと不安。巻き取り時に何度かやった致命的ミスは、これ。

画像2

このダイヤルで、最初にフィルムが格納される部分の開閉をするんだけど、手順としては、写真の■から▼に戻してからフィルムを巻き取らないといけない。もしこの状態でフィルムを巻き取ると、過度にテンションがかかった状態で巻き取られてしまい、結果、フィルムの間に隙間がない状態になる。慣れてくると巻き取りの重さで分かるんだけど、気づかずにそのまま現像をしてしまうと、フィルムが1本パーになる。これは正に致命的なミスで、自分の場合は試し撮りに近いフィルムだったから良かったけど、もしこれを遠征時に撮影したフィルム等、大事なフィルムでやらかしたら、多分、数日は立ち直れない。やっぱり直に手でフィルムを触って操作できないので、未だに巻き取り作業はヒヤヒヤする。

・フィルムを1本ずつしか現像できない。写真を始めた最初のうちはそんなに撮影量が多くないから別にいいんだけど、徐々に撮影本数が増えてくると、これは中々無視できない問題になってくる。というのも、現像の準備って結構面倒だし、白黒だとフィルムによっては現像時間が数十分間になったりするので、本数が多い場合、いっぺんに数本ずつ処理できないと時間がかかってしょうがない。自分の場合は、結局パターソンの現像タンクを中古で購入して、複数のフィルム(ブローニーなら2本、35mmなら3本)の場合はそれを使ってる。パターソンを使うときはダークバック内でフィルムをリールに巻き取らないといけないんだけど、それは数回やれば慣れる。

・これは自分のやり方が悪いのかもしれないけど、ブローニーのカラーフィルムを説明書通りにセットすると、最初にフィルム格納位置から出ている部分、↓

画像3

この部分はどうしても感光してしまうんだけど、フィルムの1枚目の端がここに来てしまい、1枚目がダメになってしまう。なので結局、ブローニーのカラーフィルムのセットは感光しないようにダークバック内で行うことになってしまい、LAB-BOXの良さが台無しになる。マニュアルにはこの状態からさらにフィルムを引き出すように書いてあるんだけど、そうすると完全に1枚目が死んでしまう。これ、何かやり方が間違ってるのかなぁ・・・。


結論を言うと、現像の取っ掛かりにはスゴく良い商品だけど、この商品で省略される作業って慣れればそんなに大変じゃないので、上達に従ってすぐ使わなくなっちゃうんじゃないかな〜。ステップアップの踏み台には良いけど、値段を考えると、う〜ん、どうでしょう?

あくまで自分の感想ですが・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?