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HHKBライフ 挫折しそうになったCtrl問題をキーマップ裏技?で回避した話

打鍵感は最高、しかしキー配置に難あり。まさに前評判通り。
[Fn]キーと[Ctrl]キーの配置に苦心し心折れそうになったところ、[Fn]キーを予約された場所以外に配置できる裏技を見つけてなんとか理想の配置を実現した話です。

キーマップのコンセプト

キーマップのコンセプトは、仕事用Windowsで使用頻度の高い[Del]キー、[F2] [F5]キーを[Fn]なしで打てること。
Windows、Mac双方で使用するため、切替時に違和感なく打鍵できることを目標としました。

まず、仕事用Windowsのキーマップを固め、私用Mac系の操作を違和感なく行えるように調整していくことになります。

Windowsキーマップ

HHKBを選ぶまで検討したことで軽く触れていますが、HHKBで存在しない以下のキーは1発で打てることが大前提でした。

F2:エクセルのセル入力
F5:選択行実行等
Del:メール確認後の削除

これらをキーマップで配置できると踏んでHHKBを選択したわけですが、実際にキーマップしてみると、使わないキーというのはそうそう存在しないことを実感して試行錯誤に明け暮れていました。

最初は以下のように設定していました。
DelキーとF2キーの位置は試行錯誤した結果、下記で運用開始しました。
 Del:右Fnに設定
 F2 :右Shiftへ設定

最初のWindowsキーマップ

Delキー決定

Delキーは右Fnへ決定。
最初、右Shiftへ設定しましたが、矢印キー押下時に誤タッチし、セル選択状態でセルを全消しする事故が発生したため、右Shiftの位置は諦めました。
「かな」より右側の下列キーを使う習慣がないことから、下列のうちわかりやすい右Fnの位置にDelキーを設定しました。矢印キーと間隔があるためミスタイプすることなく、Delキーベストポジションとなりました。
矢印キーの隣というのもカーソル移動→Delの操作を最小の動きで行えるためストレスフリーで作業ができるようになりました。

F2キーの決定

当初Delキー予定としていた右Shiftキーが空いたので、ここにF2キーを設定しました。
[F5]も[F2]同様に矢印操作の後に押すことが多いので、どちらもこの位置にあって欲しく悩みましたが、使用頻度は[F2]が高いと想定し、右Shiftは[F2]を割り当てました。
結果エクセルのセル修正は「矢印セル移動→右Shift(F2)」の操作で指の動きが最小になり作業効率が上がりました。
しかし、マウス操作でセル選択後の[F2]キーの流れが予想外に良くありません。マウスでセル選択した場合、セル選択した瞬間に左手でF2キーを押し、その動作中に右手はマウスからホームボジションに移動し入力準備を完了する癖がついており、両手操作の方が効率も良かったのです。
そこで[F2]キーを左手でも操作する方法を探ります。
左[Fn]+[2]キーの操作は指の動きが大きくあまりなじめず、指の動きを少なくするために、多くの文献にも出ている左[Control]キーをFnに置き換えることで対応することにしました。

Ctrl位置問題発生

ここで大きな問題が発生します。
Windowsメインの自分は、左[Fn]の位置が[Ctrl]になるのがベストなのですが、既にDelキーを右Fnに指定しているため、DIPスイッチ変更し左FnとControlの入替えの選択は考えにありませんでした。そのため右Controlの代わりのCtrlを小指の動きが近いと思われる[H〜]キーに配置しました。
HHKBの左[Fn]と[H〜]キーの位置は誠に微妙で、普段のキーボード感覚だとCtrlの位置はこの二つの中間にあたるので小指が迷ってしまいました。特に[Ctrl]が一番外側ではなく一つ内側なのが問題となりました。
HHKBで打ち続けた後にノートPCを触ると、Ctrl位置を間違うのです。
[Ctrl]を押したつもりが隣の[Fn]を押していて、[Fn+S]でスクロールロックがかかり、保存操作のつもりでスクロールロックになっている状況が頻発し、発狂する寸前の辛い日々が続いたのです。。

予約されたFnキーを別キーに配置する裏技

HHKBに挫けそうになりましたが、諦める前にキーマップを見直すことにし、まず要件をまとめました。

必須要件
 左Fn → Ctrl
 右Fn → Del
 右Shit → F2
任意要件
 左Control → Fn ※必須要件でFnが消えるのである意味必須

キーマップソフトではDIPスイッチによって、左右どちらかのFnが予約されて動かせなくなるので、両方のFnを異なるキーにマップすることはできるのか探ることになります。探るというよりは最初から試してみるべきでした。

DIPスイッチの説明を軽く…
HHKBはDIPスイッチによってキー設定を変えることができます。
今回はControlとFnの位置変更をしたいので、設定DIPスイッチのうちSW2が対象になります。
SW2のDIPスイッチがOFFの時は、左Fnが予約され変更不可となり、右Fnは別キーをマッピングできます。
SW2をONにすると、左FnがControlに、Controlが英数になり、左Fnがなくなるため、右Fnが予約され変更不可となります。変更された左FnとControlキーは別キーをマッピング可能です。

解決編:DIPスイッチ [SW2] をOFFとONでそれぞれ設定する

初期の設定では、SW2をOFFとして、左Fnが予約されている状態でマップしています。この状態でSW2をONにしてキーマップソフトを立ち上げるとどうなるか。DIPスイッチを切り替えた時点では右Fnキーに[Del]がマップされているわけです。

キーマップソフト上は、右Fnが予約された状態でFnが設定されているように見えます。しかしそのまま保存してみるとDIPスイッチ変更前の状態、[Del]が右Fnに設定されたままでした。
他のキーのマップを変えて保存しても、右Fnのマッピングは[Del]のまま変わらず。表示の状態で上書きはされませんでした。
ソフト側でSW2がONのため左FnキーにはCtrlが設定され、ControlにFnを設定できるため、これで全ての要件を達成することができました。

SW2変更してマッピング
右Fnはソフト上予約されているように見える

手順
 SW2をOFFにして右Fnマッピング
 SW2をONにして左Fnをマッピング

Macでも同様にSW2をON、OFFそれぞれで設定することで同様の設定が可能です。Mac使用時も左FnをControlとするため同様の設定をしました。

終わりに

WindowsのノートPCとHHKB双方使用していると、、DELLノートPCでCtrl+SのつもりがFn+Sを押していて、スクロールロックにならなければ、ここまで必死にはならなかったと思います。しかし結果的に左手小指の動きを修正する必要がなくなったのは暁光でした。
ソフトの表示と保存状態が異なる仕様が、この先マッピングソフトの不具合として修正対応されたら間違いなく泣きます。

HHKBを諦めるところまで追い込まれた問題は解決できました。
とはいえ課題はまだまだあります。
F5キーの配置は未だ迷っています。今は[Fn+5]と[Fn+↑]に設定していますが、Shift+矢印後のFn押下は煩わしく、HHKBのマッピングソフト対応以外の別な方法を検討しています。
他にもWindowsとMacの操作感を合わせるべく細かい調整は必要だと感じており、まだまだマッピングの検討は続きそうです。

出張でHHKBから1週間離れていた間、この打鍵感を求める自分がいることにも気付いています。この魅力は恐ろしい。
旅のお供にすべきか悩みます。持ち歩くにはキーボードカバーが必要。
至高を経験してキーボード探しの旅を終わらせるはずが別の沼に踏み込んでしまったかもしれません。


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