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高学歴者はいかにして高学歴になるのか

バキ童チャンネルで高学歴者の話になり、その中で勉強時間の話になった。17歳や18歳という体力が無駄にある時期ではあるが、その時期とはいえ1日14時間勉強などとんでもねえなと思うほどの勉強量。そのため才能だけではなくて、それ以上の勉強によって成り立つ高学歴。さてこの記事を書いている筆者は17歳18歳ではゲームやら遊びやらで忙しかったので勉強なんて片手間以下で進学先も無名の学校、この概念的学歴差はどこでついたのだろう。そしてなぜ高学歴者はいかにして高学歴者になるのだろうと。

生誕環境
サッカー選手の生まれ月を調べると4~6月の年度初め人が多く、1~3月生まれが少ないという統計結果が出ている。18歳程度になれば数か月の年齢差は誤差範囲で19歳と18歳では身体能力にほぼほぼ差がなく、経験年数の方の差が多いのでその差ではない。ネタとしては子供の頃の同年度の10カ月差のは大きく、同じ学年にほおり込まれて同じことをやらせても年度初めに生まれた子供は同学年内で生まれが早いことを生かしてなんでも上位に食い込みやすくなる。スポーツでもそうであるなら勉強でも当然そうなり、小5と小6でも精神年齢の成長差があるためいうに及ばず。親世代の計画によっては子供を学年内で有利にするために生まれ月まで操作をしようとするとか。

人間関係環境
周囲、特に親戚や親などの年上層が高学歴で受験を経験した場合、その人たちにならって(上位の)大学進学を前提にして勉強をさせる。もちろん勉強ができなければさせられるし、勉強に関係ない習い事なんて勉強時間捻出のために外される。また受験に対してとんでもない時間の勉強を想定しての環境づくりが先にされていてそれに乗っかり並以上の才能があれば自動的に高学歴になりえる状況も発生する。

居住地環境
大学ともなると授業料もけっこうする、また授業料が免除されたとしても通学での金は免除されず、生活費その他もろもろを考えると自宅から歩いて行ける距離に大学があるのと、東京あたりで一人暮らしを仕送り込みで生活するのとでは金銭的にかかる費用で差が出てくる。もともと近所にそういった大学が複数あり、アクセスがたやすければ近くに在学者や卒業者がいるためその学校への進学目的が生まれることになる。

進学先多様性環境
田舎特有のものだと思うが、進学先で工業商業農業が当たり前に候補に出てきて明日の遊ぶ予定でいっぱいに14や15の人間に30歳40歳の将来を考えさせてよくわからんけど工業高校でいいやと進学する人がいたとする、工業高校ではその先の大学は一般受験で進学することを想定しておらず大体内部推薦で進学する。それについては悪くはないが、その時点でかなり進学先は絞られ、進学枠(そもそも田舎の学校の40人クラス程度で上位数位を取れない時点で勉強量が足りないのでしょうがないが)が取れない場合は別大学になる。もちろん授業カリキュラム的に受験用の勉強内容は消化しきれておらず一般受験なにそれ?みたいな状態で卒業になる。一方進学用の普通高校では本来高校三年間で行う勉強は2年間で済ませて、残り1年は受験用で使うためそりゃ勉強量で差はできるし、それによって進学できなくても浪人して進学も可能になる(家庭の事情でできない人もいそうだが)。工業高校で浪人したらまず高校在学中のカリキュラムを消化したうえで進学先の勉強をすることになるので(合理性を考えれば)浪人の選択肢はなくなる。

勉強さえすれば上位大学に行けるのか?
バキ童チャンネルでは勉強量の話と、進学した話を出していたが1浪して進学できた人もいればそこそこのところや浪人を続ける人もいるだろうし、勉強さえすれば上位大学にいけるわけでもなく才能込みでの話かと思う(失敗例は可視化されないので)。才能ある人が勉強をしているし才能があり、努力できる人間が上位大学に行くだけで才能が並やそれ以下で努力もしない人間が上位大学に行けるわけないだろうと。

まとめ
高学歴者になる人は高学歴者になるべくして才能があり環境があるため、高学歴者になっているため、「努力すれば誰だって東大にいける」みたいな東大受験漫画のようにはならず(そもそも作中でそれを言っている弁護士は自分でも東大に行けてないし経営再建のために生徒を駒にして東大進学させようとしているので、他人の子供を私利私欲で操作しているクズ)、才能と努力と環境ありきの話を前提としている。学歴コンプレックスがゆえに進学を行う人もいるだろうが、進学や就職したところで回りが同等の学歴を有する人であることが多くてさらに上を見てしまいコンプレックスがなんとかならないことも多いかと思う。当然だが確率こそ違えど高学歴になったところで幸せになるとは限らず、幸せになるためには別の方法が必要なのでは?と思われる。一番学歴コンプレックスを満足させるためには田舎では学歴不要がまだまだ根付いているため、田舎の学歴不要の概念と学歴不問側の就職先に就職してお山の大将をすることかなと思われる。

おまけ
日本で上位大学の入学枠数概算で3万人を仮定すると1世代人数が今時点で80万人として3/80=上位4%弱、40人クラスでかんがえると1.6人が平均して上位大学に行くことになる。小学校、中学校、高校時代いずれかの時代でもいいので勉強でクラストップもしくは2位になった経験がないとしたらその平均の数値にすら追いつけていないので上位大学には無理かと思われる。実際にはお受験や中学受験などで小、中時点で私立で勉強偏重はさらにその上。そう考えるとそもそもクラスで1位が取れない程度の勉強の才能と地の才能がない時点で上位大学はまずあきらめた方がいいかと思う。ちなみに今時点での大学進学率は約5割、学歴順位を上位大学>そこそこ大学>無名やFラン大学>専門、短大>高卒>中卒としたところ、進学した時点で真ん中より上。学歴コンプレックスはあるけど、才能もないし努力もできないなら金を叩きこんで進学が妥当という今の結論になるかと思う。

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