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地獄の29日間


※嬉し過ぎて勢いのまま書くので、話に統一性や順序がございません。



コロナ陽性診断が下されてから


29日が経過した今日ようやく外にでることができました(というか最後は半ば強引にでました)!

自室である4×5mの部屋に、29日間隔離は人生初でした。


当初は14日間の隔離でしたが、12日目に差し掛かる頃に保健所からマニュアルが変わったことを伝えられて追加で14日間、

合計28日間の隔離が決まりました。


アパートのオーナーが下に住んでいることもあり徹底管理の監視体制で一切外に出ておりません。

5月以降リーグ戦が中断期間に入り、ようやく7月からリスタートというタイミングで感染してしまいました。

隔離中にリーグ戦が進んでいくのを観ていると、焦る気持ちと歯痒い気持ち、、

あれほど気をつけていても感染してしまった自分の持ってなさへの怒りが込み上げてきました。

自分がコントロールできないことに、とらわれない。

コントロール出来る部分、自分の感情をしっかりとリードしていく。

分かっていても全然できなかったです。


検査所での陽性結果を受けてから自宅隔離中もずっと症状は大丈夫だったので、室内でトレーニングしながら隔離期間が終わるのを今か今かと待っていました。

ようやく明後日に出れるはずだと言う12日目に、更に14日追加されたときは振り出しに戻った感じがして絶望しました。

リーグ中断期間に隔離ならまだ大丈夫だったと思います。

ですが、外で試合がやってるのに、合計4週間出れないというのは何にぶつけていいのかわからない怒りと同時に絶望による無力感がありました。

ただ、このマニュアルを設定した保健所には怒りや疑問は感じませんでした。

やっぱり、感染状況が悪化していましたし医療機関も逼迫しているのでそれに対する措置自体に関してはしっかり従っていこうという意志でした。

自分は、この国で生活させてもらっている身です。頼むから来てくれと呼ばれて来たわけでもなく、自分の意思で来たと言うことは自覚しているつもりです。


実際のところ自分のせいで延期になった試合があったので、そこに対する罪悪感はハンパじゃなかったです。

数ヶ月前に一度、チームメイトの陽性による試合延期と2週間の活動停止を経験しました。その時そのチームメイトにはなんの恨みもなくただ回復を祈っていたのに、いざ自分が当事者になるとチームメイト、チーム関係者、そして相手チームにも土下座して回りたい罪悪感でいっぱいでした。


隔離21日目が過ぎた頃、

その時点でも大変だなと思っていた自分に、さらに状況が悪くなるような不運な出来事が重なりました。たぶんそこで、自分自身で消化出来るキャパを超えてしまいました。

何年ぶりかわかりませんが、自分の不運を嘆きました。

不運に対して落ち込むことはあっても、不運を嘆いたら負けだと思ってます。

自分の中では抑え切られず

『自分はとても不運です。ここまで頑張ってきたのになんでここでこんな目に遭うんですかね。』と先輩に電話で言ってしまいました。

自分の中でこの行為は、不運な出来事に対する一種の諦めのようなものでした。

諦めてしまうことが嫌いですし、このときは自分への負けをこの行為を取る事で認めてしまった気がします。

とてもマイナスな言葉を発してしまったのにも拘らずしっかりと聞いてくださった先輩には感謝しきれません。

マイナスの言葉を電話越しにずっと聞かせてしまうことはその人に対しても悪い影響を与えてしまう(遮断できないので)と分っていても、今回はやってしまいました。申し訳ないです。そして、ありがとうございました。

今回の隔離生活では、

不運が重なっても落ち込みすぎず、嘆くことなくポジティブにやる

と普段自分が対処していける量を超える不運が重なる経験が出来ました。

自分の人生で見ても良い経験だったとおもいます。こんなに弱い自分と何回も会うのはとても貴重な経験でした。

そして普段は冗談を言い合う先輩方が電話越しに真剣なトーンでためになる話をしてくださったり、

いつ連絡しても買い出しをしてきてくれるチームメイト、後輩の優しさを身にしみて感じました。それ以外にもたくさんの方々が連絡をくださり、助けて下さりました。

あれほどの人の優しさを、普段の何倍も大きく大きく感じたのは自分の人生においても中々ないと思います。


隔離中に行われた試合はもう終わったので、取り戻せないのは分かっています。

だからこそ今後リーグ戦が確実に再開されるかわかりませんが(デルタ株騒ぎにより、リーグがストップしています)、しっかりと自主トレーニングに励みたいと思います。

あと、最後に

なぜタイトルが29日間かと言うと、、


保健所のルールに沿って28日隔離後には外に出てもいいはずが、

アパートのオーナーにストップされていたからです。

保健所からの正式な隔離終了の書類も届き、

チームへの合流許可も出ている状態にも関わらず、

アパートのオーナーの独断により隔離続行を命じられていました。

理由はPCR検査での陰性証明がないかららしいです。

現在のデルタ株で逼迫した環境にあることや、28日間隔離措置により、ラピドテストの陰性結果であっても保健所からの正式な隔離終了の書類は発行されてます。

オーナーが僕を恐れているのを分かっていたので、隔離14日目と28日目に合計二回ラピドテストをしています。それでも彼はカンボジアではラピドテストは信用されてないと言い、28日間隔離することですら不十分で(謎の理由で32日間隔離してくれと言われました)、僕からの感染が怖いみたいです。

僕が日本の医療関係者の方に聞いたコロナに対する基礎的な情報も伝えましたが、いろいろと理由をつけて話題を変えたり流されて聞き入れてもらえなかったので、最終的に自ら半ば強引に自ら隔離終了しました。

今のところ、しぶしぶオーナーが折れてくれている状況です。

ただ、今後このアパートに住み続けれるかわからないので問題はまだ続きます。(あと、業者を呼んでアパートを消毒するみたいなので請求書がこわいです。)


1ヶ月ぶりに外に出れて、頭はまだ混乱中ですが、

ここからは幸運に巡り合えるように、

日々の生活を楽しんでいこうとおもいます!


ここまで読んでくださった方には感謝申し上げます。

最後まで読んでくださって

ありがとうございました。

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