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見たもの読んだもの2023

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2023年の読書感想と映画感想など
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2023年2月の記事一覧

【読了015】『百年文庫9 夜』

○夜の樹  公共の場って「自分の人生とは全く関わりのなさそうな人」との交点ですよね。それ…

【読了014】笹沢左保『木枯し紋次郎(二)』

 結構前に1巻を読んで以来久々の紋次郎。パターンっちゃパターンだよな~~っていうのが既に…

【読了012】遠藤周作『第二怪奇小説集』

「第二」と銘打ってはいるものの前作とは幾分趣が違っているような。正直に言うとイマイチな話…

【読了011・013】ルース・レンデル『殺意を呼ぶ館(上・下)』

※ややネタバレを含む感想です  ルース・レンデルは『ロウフィールド館の殺人』を読んだ瞬間…

【読了010】遠藤周作『怪奇小説集』

 こういう「ほどよい怪奇短編」は息抜きにちょうどいいですね。遠藤周作ってキリスト教関係の…

【映画/再視聴】ファイナル・デスティネーションシリーズ5本

「昔見たはずだし面白かった記憶はあるけど中身を全く覚えてないな?」っていうシリーズをちゃ…

【読了009】陳舜臣『三色の家』

 昭和8年という舞台設定がなかなか面白かった。殺人事件そのものより、舞台が神戸の商館+主人公が日本に留学中の中国人ということや日中それぞれの商売の様子、お互いへの関わり方が興味深かったな。  登場人物もなかなかさっぱりしてて良かった。前に読んだ『弓の部屋』もそうだったけど、この人の小説はとことんイライラさせられるような人が少ないのかもしれない(他にも何冊か読んだことはあるはずだけど、昔のことで忘れてしまった)。  本筋とはほぼ関係ない文章だったけど、一番私に刺さったセリフ。

【読了008】『百年文庫7 闇』

○進歩の前哨基地(コンラッド)  奴隷の死は軽く、白人の死は重い。このものすごいタイミン…