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【編集部コラム】青柳晃洋×村上頌樹、高め合う「師弟エース」

 昨シーズン、プロ3年目にして初の一軍での開幕を迎えると、10勝を挙げ最優秀防御率のタイトルを獲得し優勝の原動力となった村上頌樹投手。新人王とMVPを同時受賞し、一躍球界を代表する投手となりました。

 2019年から大学スポーツをメインに取材していた私は、東洋大3年時に東都大学リーグで無双していた村上選手を見ていました。その後けがなどもあり、ドラフト5位で阪神タイガースに入団したときは、「彼のポテンシャルはドラフト1位でもおかしくないのに、阪神は本当にいい選手を取ったな」と思っていたので、昨年の活躍には「ほらやっぱりね」という気持ちも少なからずありました。

 プロに入ってから2年間、一軍での活躍の場がほとんどなかった村上投手の転機は23年1月。青柳晃洋投手と自主トレを行い、一軍での心構えなどの考え方が変わったことが大きかったといいます。現在発売されている1093号「阪神タイガース 連覇の条件。」では、青柳投手と村上投手の対談を掲載。信頼しあい、互いの実力を認め合う彼らの空気感が心地良い記事となっています。

 対談を担当した元阪神タイガース番記者の酒井俊作さんがポッドキャストで明かしてくれた裏話によると、司会である酒井さんの進行がほとんど必要なく、まるで自主トレ中に二人で話しているようにどんどんと話してくれたとか。連覇のためには欠かせない2人のエース、引き続き今後も注目です。
(撮影・鈴木七絵、文・藤井みさ)


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