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ギターマンドリンの、夏

梅雨が明け、台風のニュースを聞くようになると、ギターマンドリンの全国大会を思い出します。

「全国高校ギター・マンドリンフェスティバル」

全国、といっても多くは関東から中国地方ですが、ギターマンドリンを演奏する高校生にとっては一番の晴れの舞台です。


私にとって原点と言えるこの大会は、今は「全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクール」と名称を改めて、大阪府吹田市や泉佐野市で開催されているようです。

現役から離れて年が過ぎ、コンクールになってからは、まだ訪れたことがありません。

そのため、優良賞がどの程度の演奏なのか、残念ながら知ることはできません。


今年、私の出身校は、優良賞だったそうです。

Twitterを見る限り、指揮は素晴らしく、優秀賞では、との声もあったようですが、結果は目標に届かなかったようです。

賞の如何で、生徒たちの努力と情熱が揺るぐものではありません。
それは、大会が中止になっても同様です。

それでも、やはり、発表の舞台は唯一無二のものですし、報われてほしいものです。


第27回フェスティバルは、台風直撃のため、参加できた団体だけで「発表研修会」として開催されました。

幻の第27回、と言われていますが、それでも私たちは演奏できました。
「優秀賞に値します」の評価を受けることができました。

時を経て、令和2年度のコンクールは、新型コロナウイルス感染症の拡大で中止となりました。

演奏の機会すらなかった生徒たちのことを思うと、言葉もありません。

当時の高校生たちは卒業し、世代は移り変わっています。

歓喜と涙が交錯するコンクール。
本気で打ち込んだ人だけが知る世界が、そこにはあります。

今年の夏が終わり、また新たな一歩が始まろうとしています。


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