春と修羅 序との出会い
以下は宮沢賢治の詩集「春と修羅」に
序として置かれているものの、出だしの部分です。
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもちその電燈は失はれ)
私はこれまで小学生の頃から宮沢賢治の童話に
数多く触れてきました。
しかし、詩に関しては当時の言葉遣いが
少し難解であるがゆえ、