バランスが取れないところに立とうとする
「要はバランスだよね」とはよく言われることだし、それはもっともなことだとわたしも思う。しかしバランスを取ることが難しかったり、そもそもバランスが取れないようなものごとも、わたしはあると思っている。
歴史的なレベルで起こっている出来事がそうだ。バランスが取れているのかいないのかといったことは、後世の研究者から見てあれこれ評価できることである。歴史の渦中にある、リアルタイムに生きている人たちは、自分がどの極端を歩んでいるのか分からない。ちょうどよいバランスで生きているつもりでも