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藤棚の暗がりは 鳩も食べ残しも ひんやりとしている 脇にそびえる銀杏の樹は 喉元まで蔦が絡…
雑草のひき痕が 小さな星々をつれてくる 蟲という字面が 白内障の魂をつれてくる 夢路のなか …
初夏のはじまりの 冷んやりとした夕べに もう終わりかけたパンジーの フリースを羽織ってしま…
手のひらで ななほしてんとうが 死んでるみたい なんでかずぅっと そこにいる ぼく 卵もつみ…