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ネブカワの海 引力がちょうどに途切れる場所を そのひびをなぞるように 砂利の上を歩いていた …
亜緑素の粉に体はひたり 火山ガラスの目に抱かれるような 今日は方向音痴の夜だ ミツバチは思…
べっとりと犬がくっついて 犬は首から上が無い方で まだほんのり温かそうな 首はわたしの首な…
ゲルニケッドな本日は 多重露光のハットを いっぺんに被ったみたいだ 思い癖がほつれたときだ…
夜霧のなかで 大動脈が濡れている それは 盲のピンセットで引きずり出した 光年輪のささくれ…