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夢分析

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2015年9月の記事一覧

ある日の夢から

蝉はまだ鳴いているが、暑さは感じない。屋根裏では日常の意味の流れは途絶え、対象的意識は閉じられる。彼は自らを幽閉する。窓は閉め切られ、扉の鍵は二重にかけられる。それは苦痛を和らげるための、あまりにも手慣れた所作だ。現実は悪夢であり、悪夢とも思える自閉こそ安息の庭である…感覚は闇に委ねられ、立ち現れた像的意識はやがて純粋思考へと至る…物音は遠くなり、夜の波音に耳を傾けるように無意識的身体のうねりに集

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夢と箱庭

見慣れた故郷の田園風景だが、どうもいつもと違う空気だ。空の青も稲の緑も洗い清められたような、とても明るい雰囲気である。たくさんの人たちがあちこちに集まっていて、晴れた日曜日の公園のように賑わっている。また田んぼの一角からは温泉が湧き出している。田んぼに流れ込む透明な水に温泉の白濁したお湯が混ざりあっているのがわかる。ぼくは細い畝の上に立ってそれを見ている。「これ、温泉ですよね」とぼくは近くにいた男

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故障中の夢

情報処理能力が故障中のようだ。休みの間にやるべきことがたくさんあるはずなのに、情報の分類整理がうまくできず、優先順位がさっぱりわからなくなった。身体中がヒリヒリする感覚がまとわりついていた。ただの二日酔いではなさそうだ。全てを放り出して一日中寝て過ごした。食事の時に起きるだけだったが、家族は何も言わなかった。

たくさんの夢を見た。一つだけ覚えているのは、警察官がたくさん出てくるものだ。

夕暮れ

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