ゆきの日記

大学院生。研究のこと。読書したこと。日常のこと。

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最近の記事

受けてきた教育の原体験を脱構築することの重要性

皆さんは小学校や中学校、高等学校でどのような教育を受けてきたでしょうか。または、印象に残っている授業や、教師の発言はありますか? 教職を志す人々は、自然と自分が受けてきた教育を「よい教育」と捉え、自分が教壇に立った時には何の問題意識も持たずに、目の前の子どもたちに同様の指導をしてしまうケースが多いと思います。特に、小中学校のときに「恩師」と呼べるような指導者に出会った経験のある人ほど、そのような傾向が強いのではないかと私は考えています。 例えば、小学校に行くと、クラスの子

    • 『公民的な資質能力』ってなんだろう?

      「公民的な資質・能力」という言葉を聞いたことがありますか? 聞いたことがある方、「公民的な資質・能力とは何ですか?」と聞かれたら、何と回答しますか?今回は、この公民的な資質・能力の解釈について、私なりの考えをまとめてみようと思います。 1.学習指導要領における「公民的な資質・能力」  平成29年告示『小学校学習指導要領解説 社会編』の「1.教科の目標」には、次のような記述がみられます。  社会科教育を通して、公民としての資質・能力を育むことが求められており、その力は、グ

      • なぜ私は社会科教育について研究するのか?

        はじめまして。ゆきと申します。 現在は大学院生として、社会科教育について日々学びを深めています。ただ、一般的な大学院とは異なり、プロフェッショナルな学校の先生を育成することを目的とする、「教職大学院」と呼ばれる機関で学んでいます。そこでは、教科教育、主に社会科教育の理論や実践の在り方に関する研究を行っています。今日は、なぜ私は社会科教育について研究しているのか、3つの想いを改めて整理してみようと思います。 1.社会科が好き(得意)だったから  私は小学生の頃から社会科が好

      受けてきた教育の原体験を脱構築することの重要性