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じぶんの中のマルチタスクとシングルタスク_100日後にZINEをつくる、20日目


母であるわたしの苛々の着火点

睡魔に負けて書ききれなかった一昨日の記事を大幅加筆修正していたら、自分のことで一つ大きな気づきがあった。

寛容でありたいと常々思っている割に心の狭いわたしが、家族といるときにどうしても苛々してしまうことがある。

「誰かにメールを書いている時に話しかけられる」
「本を読んでいる時に話しかけられる」
「note書いてる時に話しかけられる」
「集中してラジオを聴いている時に話しかけられる」

ママに話しかけたい子どもは悪くないし、聴いてあげたい気持ちはあるから「子ども優先で」って思う。
でも、作業している時に「ママー」と言われると自動でわたしの中の「怒り」に着火する。

だからなるべく「読書、note、ラジオ」は家族がいない時間にするようにしている。
読了に期限がある課題本は極力減らすことで、読書中の苛々はかなり減った。

家庭内での父と母のオンとオフ

ここで脱線。

家族がいない時間にしか自分の楽しみに集中できないから、わたしを含め多くの母が1人の時間が必要なんだ。

先日、ある男性が「自分が家事を全部済ませても、好きなことをしていると妻に怒られる」と話していた。
「やること(仕事)を済ませたら、リラックスしてオフでいたいだけなのに」だそう。

わたしが「妻は基本的に家の中では常にオンだし、共働きで子どもが幼児の間なんて24時間オンだよ」というと、「えーーーー!!!そうだったのか!」とえらく驚いていらっしゃった。
わたしもびっくりした。

その男性は「子どもがケガしなきゃ、横でスマホ見てたっていいでしょ」って言ってたけど、母は子どもがケガ「しないように」気を配り続けなければならない。
子どもが家庭内で事故を起こした時に親失格の烙印を押されるのは母親だ。(父にはなぜか「慣れない育児」などの枕詞がつく)

「だから男も常にオンでいろ!」って言いたいわけではなく、親としてオフになれる時間は半分ずっこすればいいだけ。

子ども相手に1人でオンで対応し続けるのと、「これはしんどいわ」って言いながら2人でオンで対応するのでは、エネルギーの消耗具合も違ってくる。

脱線終了。

こどもが最優先である自分が仕事を優先したいときのジレンマ


読書、note、ラジオや映画は家族のいない時間にまわすとしても、仕事のメールやLINEの返信は後回しにできないことが多い。
こどもからすれば、スマホを持った母が「仕事」しているのか「ただスマホいじってるだけ」なのかは分からない。

ただスマホを眺めている時は「ママー」「なに?」だけど、メール優先の時はこうなる。

子:ママ―
母:ん-?(メールより優先度が高いこと、たとえば学校で誰かにケガさせたとか、嫌なことされたとか「今」対応が必要なことは聞いておきたいけど、どうでもいい内容なら後にしてほしい)
子:あのさー、きょうねー、がっこうでねー
母:・・・(苛々)
子:えーと、○○さんがねー、あのねー
母:なに!(怒りはじめる)
子:え、えーと、きょうね、がっこうでねー
母:今メールで連絡しなきゃいけないから、あとにしてくんないかな!(完全なる怒)

これをしょっ中くり返していて「メール送信後に自己嫌悪になる」ところまでがいつものパターン。

子どもに話しかけられたときに最初から「ちょっと待ってね」と言ばいいのは百も承知。
でも「このメールより優先順位が高いことは聞いておきたい。なぜなら病院の予約が必要な体調不良や、学校やクラスメイトの家に連絡を入れる必要がある出来事は最優先事項だから。」という気持ちが事態をややこしくする。

書いていて思うのだけど、たぶん多くの母はこの気持ちを「うんうん、わかる」って言ってくれる気がする。
このジレンマを体験したことのある父はどのくらいいるんだろうか。

マルチタスクとシングルタスクが共存する

ここで話ははじめに戻る。
一昨日の記事の加筆修正している時に「マルチタスク」とはなんぞ、と改めて調べた。

マルチタスクとは短時間で切り替えながら、複数の作業を行なっていくこと

https://www.hrbrain.jp/media/human-resources-development/multitasking

「短時間で切り替えながら」という言葉で、あ!と気づいた。

わたしは、料理をしながら子どもたちにお風呂を促し、子どもが全員洋服を洗濯に出したら洗濯機を回して、煮込んでいる間に宿題の丸付けして、子どもがご飯を食べている間に食洗器に入らない調理器具を洗って、、などのマルチタスクは普通にできる。

その作業に何分必要か経験上なんとなくわかっているから、自分の中でふせんをペタペタ置き換えていくだけ。
疲れている時とか具合が悪いときはこれがうまくできない。

それとくらべて、「メール・読書・note・ラジオ」をしている時の自分は「考えながら」だって気づいた。

読書中に話しかけられてイラっとするのは、手ごわい本のときであって、漫画とか単純に楽しめる本を読んでいる時はすぐに顔を子どもに向けることができる。
ラジオも同じく、考えないと消化できない番組は子どもが騒いでいる空間では聴けない。

特に、メールとかnoteとか、書く作業をするときは思考がからだ全部を使ってしまうから、「短時間で切り替えながら」が非常に難しい。

noteの下書き保存ボタンとか、なんならオートセーブ機能がついていればいいんだけど。
わたしの思考が「電源を切る」には、PS4ばりにめんどくさい手順が必要みたい。

だから思考スイッチが入っている時に、外から突然別のボタンを押されると、バグる。

これってわたしだけなんだろうか。
他の人は違うんだろうか。

というか「思考するのにからだ全部が必要」って、つまりシングルタスクなんじゃないか。

シングルタスクとは、1つの業務だけ集中的に作業を進めること

https://www.learningagency.co.jp/column_report/column/multitask/hrd_column_131.html

「作業を邪魔されると怒る狭量な人間」であることに自己嫌悪を感じてきたけど、どうやらわたしは「思考することに大量のリソースが必要」なだけであって、強制終了させられる(話しかけられる)とバグる(怒る)性質なだけであったようだ。

弱点を抱えた自分で生きていく

器用に思考を切り替えたり、思考の一時中断がうまくできないことで、日常生活に支障をきたすことが、思い返せば度々あった。

思考が中断できなくて自分がぎくしゃくしたり、気づけばずーーっと同じことを考えてしまったり、思考に過集中して脳みそが呼吸困難状態になったり。

じぶんがこんなに「考えること」をうまくコントロールできない人間だってこと、この歳まで知らなかった。
自分のことは宇宙と同じくらいわからない、って本当ですよ。

ただ、これに今気づけたことは人生の大きな収穫。
気が済むまで終了ボタンが押せない自分のために、「一時保存」のスイッチをつくってあげたらいいんだ。(どうしたらいいのかは知らんけど)

「わたしが今怒ってるのは、思考を中断されてバグってるだけ」って自覚できるだけでも、子どもに「急にキレる母」を見せる回数は減るはず(はず)。

そんでもって、まわりにも同じ弱点を抱えた人がいるかどうか、見渡してみようと思った。


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