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読書感想文☆数字で話せ!「世界標準」のニュースの読み方

数字で話せ!「世界標準」のニュースの読み方
著者:高橋洋一
発行:株式会社エムディエヌコーポレーション

こちらの本は初版が2023年11月21日です。
経済を理解するための基礎的な知識だけでなく、ロシアのウクライナ侵攻やAIについても書かれています。
この本の中で私が気になったお話について2つご紹介しますね。

「リスク」の本当の意味

リスク=危険と思いたくなります。
しかし経済学でいうリスクは「確率の数字がある」という意味です。
つまり「確率計算がしっかりとしてある可能性」を言います。
「危険がある・なし」ではなく、そこには確率があって何か起こる可能性は決してゼロではないのです。
リスクがある=可能性があるなので、危険があると短絡的に思い込むのは間違いらしいです。

はい、私もリスク=危険だと考えていました(笑)
経済学を勉強していない人のほとんどは、私と同じじゃないでしょうか。
そして政治家やマスコミもリスク=危険と言っているように思います。
自分の常識が合っているか、きちんと調べたり学んだりが必要だと感じました。

ChatGPTの注意点

AIのイメージとして「機会が知恵を持って判断したり勝手に判断する」と考えている人がいるかもしれません。
高橋氏は「AIが知恵を持つことなどない」と書いています。
理由は「AIは人間がつくったプログラム通りに動くだけだから」です。
すでにChatGPTに指示を出して利用している人は、この点についてはご存じだと思います。
そのChatGPTですが「基本的には世の中に転がっている話を集めて回答しているだけ」なので、答えは平均的なものになりやすいです。
つまりオリジナリティがありません。
ChatGPTはじめAIで作られた文章に、どれだけ付加価値をつけることができるのか…これが重要になります。

私もWebライターの副業をやっているときに、AI(ChatGPTではない)に文章を作らせたことがあるのですが、確かに平均的です。
正直言って自分で調べて書いたものと変わりないか、自分の文章のほうがいいと思いました。
もっと面白い情報を拾ってきてくれるかと期待したんですけどね。
私の指示の出し方が悪かったのかもしれませんが…。
AIでたたき台を作って、結局は自分で調べるしかないのだとわかりました。

まとめ

著者の高橋洋一氏は元官僚です。
東京大学理学部数学科・経済学部経済学科を卒業されて博士でもあります。
そんなすっごい人が書いた本だから「最後まで読めるかな?」という不安はありましたが、そこは大丈夫でした。
私のようなおバカさんでも、ある程度ニュースや時事問題に興味がある人だったら、間違いなく大部分が理解できる内容だと思います。

私はこの本を図書館で借りたのですが、これは買ったほうがいい本だと思いましたね。
なぜなら、ニュースを理解するために必要な基礎知識が詰まっているからです。
自分の無知を知り、勉強したくなるような本でした!


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