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【同人誌装丁】盛装・別冊盛装

盛装
表紙デザイン

2020年12月発行
印刷所:合同会社いこい
表紙本文ともにフルカラー
A5サイズ
表紙:ファンタス・ブラック 200Kg+マットPP
本文:マットコート 135Kg
その他仕様
・巻頭トレーシングペーパー遊び紙(クロマティコ マンゴ)

別冊盛装 黒用紙にトナー黒で印刷したので質感の差によって文字が見える

別冊盛装 コピー本(自作)
表紙本文ともにモノクロ 
表紙:長門屋商店 カラーペーパー A4 特厚口 くろ
本文:セブンイレブンマルチコピー機備え付け用紙
その他仕様
・糸綴じ

制作意図・テーマ
スズメバチの黄色二次創作本。原作小説の中で登場人物(火蛇)が服にこだわっている描写があるため、「こんな着回しをするのではないか?」という妄想をまとめた。フルカラー本は絵のみ、モノクロコピー本は制作の意図や裏話をまとめたおまけ本として2冊組で頒布。

この本でやりたかったこと
・特殊用紙の使用
・糸綴じ

💡ファンタス(表紙)とクロマティコ(遊び紙)を使いたい
この本は使いたい紙を優先。本文はカラフルですが表紙周辺は黒・灰色・オレンジでまとめました。クロマティコはどんどん廃番になり色が減っている頃だったので「今使わないと後悔する!」と思って使用。ファンタスはツルツルの用紙で反対側の絵がうつって見えるので、最初or最後に入れる絵によっては窓の反射などを表現できそう。遊び紙を入れるべきか悩みますね。

ファンタスに反射している本文最後のページの絵

糸綴じについて

ミシン綴じが一般的ですが無茶して故障したら裁縫ができなくて非常に困るのでいつも完全手作業で綴じています。私の手順は、方眼紙に等間隔の穴を開ける(この紙が穴開けガイドになる)→本を折る→折り目を開いて千枚通しなどで穴を開ける→穴に糸を通す→本の真ん中のあたりで糸を結んで完成です。

実際に使っている穴開けガイド方眼紙と手順の図解。作業机などに貫通しないようにダンボール板とカッターマットがあると便利。穴開けの間隔が細かいほど糸を通す作業に手間がかかる。
刺繍糸を2本取りで使用。

刺繍糸は細い糸6本がまとまっている形状が一般的ですが、6本中2本を同時に引き抜いて使うと絡まったり捻じれやすいので6本全てをバラバラにしてから2本を使うことをお勧めします。刺繍糸は柔らかいため、1本取りなら強度がある縫い糸のほうが安心。

2冊の背がオレンジ色で揃っていることや、黒紙黒印刷が好評で嬉しかったです。糸は作品に合った色選びが自由自在で楽しい!今回紹介した糸綴じの方法は自己流のものなので、穴開けの間隔や縫い方など各自で最適な方法を見つけてください。

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