見出し画像

【電子煙管】バッテリーを作っていたときのお話です。

沼田茶舗 電子タバコ店の沼田でございます。

2014年の頃の回顧録、リチウム電池の製作内容でございます。

リチウム電池は複数の材料を貼り合わせ 積層したラミネート加工品です。
平らなままモバイルウェアなどに内蔵されます。

参照:Panasonic develops bendable

これをこれをぐるぐると巻いてしまえば、円柱形リチウムバッテリーが完成します。

マニア向けな話で恐縮ではございますが、内臓バッテリーも試作しました。
古いものを引っ張り出したので、ボロボロで恐縮でございます。
単セルバッテリーをつなぎあわせた、バッテリーパックと称されるものです。熱収縮でカバーされ、太さを極力抑えました。
自動車用リチウム電池を製造していた会社による製品で、出力だけはモンスター級でございます。

性能を評価するため、国内リチウム電池会社に、性能試験を依頼しました。

※おそらく守秘義務に当たるため、画像のほどんどをカットしました。
・測定温度:RT(23℃)
①充電:CC = 500mA cut off 電圧 3.7V
②充電:CC = 250mA cut off 電圧 4.18V
③放電:CC = 6100mA cut off 電圧 3.3V
④10秒の休止
⑤③~④を繰り返し電池電圧が3.3Vに到達したら①に戻る。

パルス充放電試験を行い、400回ほどサイクル試験を行ったとき、容量50%を維持する、という見事なバッテリーでございます。
つまり、400回使用したくらいでは、半分くらいしか劣化しません。
約3V×6.1A、総合出力18W弱で、400回でも機能を維持するという、なんともすばらしいバッテリーでございます。

ただ、残念なことに、日本の製作所に委託した際に、「取引のある会社のリチウム電池しか使えない」というお話がございました。
これは製造物責任法(PL法)などが絡む模様です。
とても残念ですね。

この試験から2年たっていますので、今の電池は耐久性など品質は向上してございます。
販売に至った暁には今一度、使用するバッテリーの試験を予定しております。
4年の開発期間中はこの様なこんなことをしていた、という開発回顧録でございます。

#電子煙管#ものづくり , #開発日記 , #バッテリー , #初期型

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?